フリー雀荘デビューは今から15年ほど前、麻雀を覚えた時期とさほど変わらない。
大学の友達2人と合計3人で、梅田の茶屋町の某有名チェーン店に行った。
3人ともデビューだったので、ルール説明されても細かいところはちんぷんかんぷんのところもあったように思う。
そんな危なっかしい3人を見て「これは一般のお客さんとは打たせられないな」と判断されたのか、なんとお店の嬉しい?計らいで僕ら3人+店員さんでの卓組となった。
フリーなのにいつもの仲良いメンツ+店員さんだったので、それなりにしょうもない雑談したり全自動卓に感動したりしながら打っていたように思う。
だからフリーデビューした、という気持ちはそんなに無く、半分セットみたいな感覚だった。(本当にフリーで初めて緊張したのは、初めて1人で行った時だと思うけど、それはまた別の機会に)
そんな中で今でも覚えているのは、横の卓でお酒を飲みながら打っている方(推定40代〜50代)がいたという事。
今では自分でも信じられないが、当時の僕はまだお酒をそんなに飲んでいなかった。
飲みの時に1杯か2杯くらいで、自分で自発的に飲む、あるいはどうしても飲まないとやってられない、なんて事は無かった。(ホント、その時の自分が今の自分を見ると軽蔑するかも)
そんな感じだから、飲みながら打つ人がいる事にすごい衝撃を受けた。
店員さんに「飲みながら打つ人いるんですね」と聞いたら「好きな人は飲みますよ」と言われた。
その時、飲んだら負けるやん!負けるの前提で打ってるんか?勝つために打ちに来てるんじゃないのかよ!って思った。
学生でお金もそんなに無いからか、勝ちたい気持ちが強かった。
でも、最近になって思う。
飲んで打つと楽しい。
一瞬だけだけど、何もかも忘れられる感覚になれる。
麻雀にそれなりに慣れてくると、ほろ酔いでも勝てる時は勝てる。
むしろ酔拳で打つ方が感覚が研ぎ澄まされてるとまで感じる時もある。(大会などではもちろん飲みません)
要するに、デビューした時の僕は、麻雀が下手くそだった(今が上手いというわけでもないけれど)から勝ちたかったし、お酒の美味しさもまだそんなにわかってなかった。
そして何より、人生経験が今以上に無く、仕事等でどうしようもなくやるせない気持ちになった事も無かったから、飲みながら打つことで日常の何かを一瞬だけでもいいから忘れたい時がある事を知らなかった。
飲みながら打つのが楽しいという事を知った(知ってしまった、の方が正しいかも)のは、果たして成長なのか堕落なのか、、、
15年ほど前の自分が、飲みながら打つ楽しさがわからなかったのと同じように、これからも年齢を重ねると、今はまだ見えていない麻雀の楽しみ方が見えてくるのかもしれない。
見えてくるまでは、適度に飲みながら楽しんで打っていきたい。
(太らない程度に、、、)