アメリカ在住で日本語を学ぶのは日本にいて英語を学ぶよりも遥かに大変である。とりわけ片親しか日本語を話さない場合は更に難しい。我が家の夫はスペイン語は話せるが、日本語はゼロ。

 

息子が生まれて以来、何らかの日本語教育は続けてきた。日本の絵本を読んだり、童謡を車で流したり。勿論話しかける時は日本語で話しかけていたが、幼稚園ぐらいから英語の方が理解できているのかも?と英語で再度同じ事を繰り返したりすることもあった。

 

駐在員の方や「本気」で日本語をやらせたい家族は補習校と呼ばれる文部省が援助している日本語学校に毎週土曜日通わせているが、給食当番、バス当番と親のボランティアが要求される上、野球やサッカーなどの練習や試合と重なる為、そこまで犠牲にしたくなかった。

 

2歳から6歳までは週1回30分~1時間の少人数日本語クラス、その後2年半は進研ゼミのタッチパッドを使って喧嘩しながら教え、9歳からまた同じ日本語クラスで学び始めた。4年生から授業の内容が難しくなってくるため、補習校を脱落する子も出てきて、そういう子も息子のクラスにやってきた。

 

息子は実家の母とは一応会話できるが、読み書きが苦手。漢字が増えてくるに従って、ドンドン悪化。他の子と較べてどれ位のレベルか半信半疑だった。

 

コロナの影響で日本語もオンラインクラスになり、そのお蔭で他の子のレベルも大体わかった。てっきり息子がドン尻だと思っていたが、皆似たり寄ったりのレベル。言っていることは通じるが、てにおはが怪しかったり、英語訛りだったり。9歳で2年生の漢字を復習しているが、クラス以外は漢字を見慣れていない為、何回やっても覚えられない。

 

「大切」(おおき)、「道」(くび)、「言葉」(いいは)、「工場」(えば)、「午前」(ごまえ)など、コントか⁉というような答えが返ってくる。

 

在住20+年でもアメリカ人のように英語が話せない自分と較べればまだ御の字なのか。。。