始まらないから終わらない


いつか銀河の端と端の


切れ目をその手でなぞるまで


終わらないから始まらない


ストーリーでは君を救えない


回転が遅すぎるんだ


終わりも


始まりも


今も


ずっと


この場所に


もっと細やかに


もっと微かに


どこでもない


どこでもある





君は


太い幹をみた


左右に伸びる枝をみた


強く逞しい木


この木をもっと立派に成長させたいと


張り切って隣の木を刈った



僕は木の葉をみていた


今またひらひらと舞い落ちた


音もたてず 優しく落ちた



隣の木は、激しく音を立てて崩れた


枝と繋がった沢山の若葉が震えていた






僕らは木を見ていた


ただ木を見ていた




こんにちは


ありがとう


さようなら


またあいましょう



手をはなしても


糸をたらしても


かわらない



ゆっくり引き上げる


真似はせず


あなたを見上げる


あなたを透かす