娘が産まれたのが午前3時。
時間も時間だし、翌朝までは、お互い安静も兼ね別々に過ごしました。
朝、先生が病室へ来てくれました。
私の産後の様子とあることを伝えに。
私は後陣痛も全くなく、回復は順調。
問題は娘でした。
寝ているとき、たまに呼吸が止まるときがある。
えっ?
その話を聞いた瞬間、なんだか嫌な予感がしました。
すぐには理解も出来ず。
血の気が引いたのを今でもはっきり覚えています。
先生曰く、
今すぐどうこうなるような危ない状態ではない。新生児にはよくあることで、念の為に様子を見ましょう。
といった感じの説明を受けました。
そして、産んだ病院よりも設備がしっかり整ってる某大学病院へ転院しましょう。
と、言われ、産まれて数時間経たずして、転院。
娘が生まれて初めて乗った乗り物は、まさかの救急車でした。
救急車には娘と先生が。
人数制限の関係上、私と主人はタクシーで転院先の大学病院へと向かいました。
不幸中の幸いで、転院先の病院は産院からそんなに離れていなかったので、なにかあったらすぐに行こうと思いました。
産後半日も経っていない身体。
普通に過ごしていたら、産後特有のなにかしらの痛みを感じたでしょう。
でも、自分の痛みを感じる余裕もないくらい、心がとても痛かった。
救急車に運ばれる前、新生児室で抱っこしました。
主人が大事に大事に小さな体を抱きしめ、その次に私が抱きしめました。
産んだばかりの娘が目の届かないところへ行く。
それはこんなにも辛いことなんだと。
今までにない感情を、出産を経て、母親になり数時間しか経っていないけれど、私はしっかり感じました。
私の手から離れた瞬間、それまで大人しかった娘が泣き出しました。
そのとき、堪えていた涙が溢れ、我慢できませんでした。
まるで、離れることが分かっていて泣いてるのかと思うくらい、突然泣き始めた娘。
保育器に入る娘に、何度も何度も心の中で謝りました。
ごめんね、ちゃんと産んであげられなくてごめんね…と。
転院先の病院のNICUへ、その日から入院となりました。
そこの小児科は、都内でも有数の呼吸器系に力を入れているということでした。
その日から、私の人生で一番長いであろう2週間が始まりました。