先日の秋山、登っている最中に

 

人生初の熊に出会った!
 

木の枝がバリバリ折れて

ガサガサガサ〜竹藪に音を立てて

熊が降りてきた

 

 

ひーっ滝汗滝汗ガーンガーン

 

っと友人と2人

大至急小走りで後退した。

 

多分距離は10m以上離れたと思う。

 

 

 

 

 

♪ある〜日

 森の中

 熊さんに〜

 出会った〜♪

 

 

って、カワイイもんじゃないですよ!!!

 

 

恐怖でしかないからゲロー

 

 

近づいてきたらどうしよう

襲ってきたらどうしよう

親子連れだったらどうしよう

 

思いを巡らせ、じっと様子をうかがった。

 

 

多分、木の上で赤い実さくらんぼを食べていた小熊

クマの方が先に我々人間の気配に気づいて

藪の中へ逃げてくれたんだと思う。

 

冷静に考えるとあちらもビビっていたであろう。

 

 

熊は基本、

 

ドングリ 木の実 山菜 アリ ハチ

ハチミツなどなど・・・

を主食に食べるはずなのだが

昨今のクマ被害のニュースが記憶に新しく

 

「人間を襲う熊」

 

というイメージの方がはるかに

大きく膨らんでいた。

 

子熊がいるせいで感情の昂ぶった親熊が

道で出会った人間を襲った、とか

エサが少なくて人里に、とか

熊被害にあって顔を手術した有名な登山家も

いる。

 

 

おまけに、

登ってくる最中に

 

 

 

 

・鳥の羽が無造作にとっ散らかった現場

 (多分、動物が鳥を食べた残骸)

・大きな動物のフン

・地面を無造作に削ったような跡

・し尿のようなニオイ

・ビニールケーブルが引きちぎられたような

 落とし物

・3回くらいニオイが変わった空気

 

などを見たり感じたりしていたせいで

 

心の中で、

 

熊がいるんじゃないか

熊が出てきちゃうんじゃないか

熊を見ちゃうかもー

 

と不安を倍増させてきていた。

 

 

 

 

その挙句に本物がいたのである。

 

やばーポーン滝汗笑い泣き

 

これで焦って先に進むのが怖くなった。

 

 

 

一人だったら引き返す退路を選択してたかもしれない。

 

しかし、目的地まで残り2時間以内。

いっときの恐怖と目的を天秤にかけた結果

ここで思い出したのが

 

 

「損してもいい」

 

だった笑い泣き

 

心の中で笑いが出た。

 

 

だから、決めた。

熊にあってもいい、熊にあっても大丈夫、

だから

「もう熊は出ません!」

 

 

そう決めて進んだ。

 

 

 

怯える友人に、

「前を私が歩くから行こうか」と

友人が持参して来てくれた熊撃退スプレーを

片手に歩き始めた。

緊張感は保っていたが、リスタートしたのだ。

 

結果、その後熊の気配はなくなった。

 

 

    🍁 🍁 🍁 🍁

 

 

道中、熊よけ目的で音楽をかけることにした。

 

誰も他に登山者がいないからとりあえず

うるさくて、歌詞があり、日本語で歌えるヤツに。

 

ブルーハーツ

B'z

スピッツ

 

をお互いのiPhoneから最大音量で流し

歌いながら歩いた

今では全く聴かない邦楽だが

たまに聞くと染みるね〜。

人に優しく

とか自分に歌うようにガンバレーって歩いた

 

気は紛れたし、なんだかんだ言って帰着地点へ着いた。

 

 

 

 

 

熊に出会った事はともかくとして、

焦った理由を裏返すと実はこうなのだ。

 

・温泉から簡単に行けるマイナーな登山でしょ

・メジャーじゃないし、ゆるゆる散歩の域でしょ

・2000mもない急登もない山で

 単純なロングコースなだけよね

・登山届け出してないけど、まぁ大丈夫でしょう

・熊鈴はいらないか

  (何なら人に貸してしまった)

・トレッキングポールも2本要らないから

 1本だけにしよう

 

 

 

 

とか、3000mクラスの山には

絶対に思わないような舐めた態度を

この山と私自身にしていたのだ。

 

これってすんごい失礼なこと!

 

山好きとか言っているくせに

そんな態度を取っていた自分に猛省した。

 

結果、何とかなったし、問題も起きなかった。

心の壁も乗り越える体験もした。

 

 

けれど、自分がご機嫌で過ごしたいなら、

やっぱり自分ファーストにする

準備くらいはしようや…と

思った次第でございます。

 

 

 

熊・・・人間慣れしていなくて

ホント良かったな爆  笑