2021年5回東京競馬8日12レース、ジャパンオータムインターナショナルロンジン賞第41回ジャパンカップ(G1、国際招待/芝2400メートル)

2020年度の三冠馬であるコントレイル(牡4・矢作)の引退レースともなったこのレース。
ダメもとで指定席の抽選に申し込んだらなんと当たりましたので、行ってきたのです。
分倍河原から東府中へ出て、駅前のATMで引き出して、スーパーで買い物をして、緩やかな坂を下ってこちらに。
 

JRA東京競馬場の東門。

 

そもそも東京競馬場に来るのは2年半ぶり位だったですし、競馬場自体もそれぐらいでしょうか。

着いた時点で既に第1レースは終わっていましたが。

 

東門からメモリアル60のスタンドへ向かっていると、東京競馬場の近所に住んでいた頃、仕事をばっくれて通っていた清水ヶ丘の芝生や遊園エリアは閉鎖されていました。

 

そのメモリアル60のスタンドにはこんなファサードが。

気分が盛り上がります。
 
で、ジャパンカップはロンジン賞でもありますので、こういう大時計が。
 
身につける日なんか一生来ないんだろうなと内心思いつつ。
 
この後パドックを観に行きましたが、割と最前列あたりがプロ仕様な方々ばかりでして、撮り系な鉄ヲタみたいな感じはありましたね。
(恐らく其奴らからすれば、「あんな」のと一緒にすんな!と気色ばむんでしょうけど)
 
まごつきながら指定された席に座ると、雪をいただく富士山が綺麗でした。
 
で、レースを視つつ、クリストフ騎乗の馬がレコード出して沸いている中、こちらに。
 
競馬博物館。
 
今回の特集展示はジャパンカップでした。
いつもの展示も見てきましたが、アトラクション系のは閉鎖されていました。
 
で、スタンドに戻って馬券を購入し、今度はメモリアル60の地下にあるフードコートへ行き、昼食をいただきました。
 
 
カレーライス。
ただこの時に入場時に渡されていたクーポンを使わなかったのを後で後悔しましたが。
 
昼休みにはジャパンカップのファンファーレを担当する陸上自衛隊中央音楽隊のコンサートがありまして、後ろのオヤジがうまいなぁとほざいてました。
・・・一応国賓来日時のセレモニーや東京オリンピックでも国歌斉唱も担当しているんですけど、知らねえんだろうなと。
 
自席でレースを視つつ、パドックに行き様子を見に行ながら、14時過ぎからレースそっちのけでパドックに陣取り、日陰で寒風吹きすさぶ中待ち続け、11レースが終わったくらいに出てきました。
 

ジャパンカップ出走各馬。
この時点で1階席は制限がかかっていて入れない状況で、私は4階から視ていました。
(最初からそのつもりでしたが)
ゆえに私のカメラでは望遠がきつかったのです。
横に居た男はC社製の一眼にでっけえ大砲を付けて撮ってたみたいですけど。
(私の手取り2.5ヶ月分位するだろうな的な装備で)
逆サイドでは玄人系なグループがいて、金子(真人)オーナーが奥さんと一緒にどうこう・・・とか話していましたけどね。
 
停止命令がかかり、騎手が跨がったところで、パドックを辞して、本馬場入場を見届けていると。
 
ゴール前は人盛り。
見ていて、背筋が寒くなりました。
 
コントレイルも馬場入場からそちら方面に向かっていましたので尚更そうなったのでしょう。
私の周りも席が空いていましたので、みなそっちへ行ったんだなと思いましたけど。
 
出走全馬が待機所(3~4コーナーの中間付近)へ向かったところでダートコースに駐機していたゲートが芝コースに移動されて設置された後、係員が赤旗が振って、出走各馬がゲート後ろに移動してきました。
 

 
そして、スターターがスタートカーに乗り込んで旗を振って、陸上自衛隊中央音楽隊のファンファーレのあとにゲートが開きました。
 
逃げるであろう馬が最後方からスタートするという、皆考えもしなかった展開でレースが進んでものですから場内がザワつき、その馬が1000メートルを過ぎてから一気に先頭に立って逃げるという奇想天外な展開で4コーナーまで進み・・・。
 

 
坂を過ぎてからコントレイルが先頭に立ち、オーソリティー(牡4・木村/C・ルメール)やシャフリヤール(牡3・藤原/川田)を振り切って、一着でゴール板を駆け抜けました。
コントレイルが先頭に立った瞬間から場内は大歓声と拍手に包まれ、ゴール後は私も号泣してしまいました。
 
福永Jもゴール後ウイニングランで号泣されていました。
相当なプレッシャーがあったなかでの勝利でしたからなおさらでしょう。
3冠の後の昨年のジャパンカップ、今年の大阪杯、天皇賞・秋と勝てずにいて、3冠馬としてどうよ?というガヤどもの声を見事に結果で封じ込めたわけですし。
 
何より感動したのは、調教助手としてコントレイルを担当していた金羅さんが合流して、福永Jが金羅さんの頭をなでて金羅さんが号泣していたのにも胸を打たれましたし、その後スタンドへ福永Jと金羅助手が一礼したときにコントレイルも頭を下げていたことでしょうか。
こんな風景も初めてです。
後検量を終えてからのテレビ向けのフラッシュインタビューで福永Jが号泣されていたのも相当なプレッシャーから解放されたからなのでしょう。
「あの馬は本当に強いんです」と言うコメントが納得できましたし。
 
引退を惜しむ声もありますが、脚質に不安要素があっただけによくやったと言うべきなのでしょう。
そもそもデビューから引退まで連対を外していない、つまり全て3着以内なのですから、それもそれで凄い話です。
ま、レース数が少ねえからだろ!っていうイチャモン付けはいるんでしょうけど。
 
私はレースでお腹いっぱいになり、表彰式を途中まで視て、西門から退場して府中本町駅へ向かい、コントレイルの引退セレモニーは帰りの電車内でスマホで視ていました。
 
そういえば、この日は普段グリーンチャンネル(さらにいえば公式の)パドックキャスターをされている石川彩夏さん(関東チームの現任では上から2番目のキャリア。明石家サンタではサンタ役として出演)も客として来場されていたようで、SNSを拝見するとおそらくスタンドの最前列に近い所でご覧になっていたようでした。
結構スタンドのゴール前はヒトが多かったモノで気づきませんでしたが。

その石川さんは翌週の土曜日(つまり昨日)、中山のパドック担当でしたので、オープニングのクロストークでまずはその話はされていましたが、目が若干潤んでいたように見えました。
その後阪神の担当として登場されたのが矢作麗さん。
矢作先生の娘さんで、3冠目の菊花賞では京都競馬場でお父さんと一緒に観戦されていたようですし、コントレイルへの思いは人一倍に強い方でもありました。
スタッフも気を利かせてかコントレイルの引退セレモニーの模様を差し込み、矢作さんも話の途中から涙声という。
 
私だって未だに泣けますよ。
あのレースの素材を視ると。
 
さらに福永Jがレース数日後にとある競馬系のYouTubeチャンネルに出てましたね。
またスペシャルゲストで矢作先生も少しだけ出てらっしゃいましたけど。
(ちなみに矢作先生も福永Jもこのチャンネルのリピーターなのですが)

それにつけても、素晴らしいレースが視られたなと思うと同時に、よく抽選をくぐり抜けられたなと思いました。
注目のレースだけに相当な倍率だったと思いますし。
ただ、「独り」だったのが良かったのかなと思ったりはしました。
私が座った席種(一番下のグレード)は一席空けもあり1ブロックあたり3人掛けになっていましたので。
あと競馬の放送に携わっている方々であっても一般の方と同様に抽選に参加しないといけないようですし。
 
とりあえず、この馬券は換金せずに絶対にとっておきます。
 
 
コントレイルの単複馬券。
「JRA東京」とあるとおり東京競馬場でしかもレース当日に買いましたというとても貴重なものではありますし。

ただ、本線の予想は外してしまいました。
とはいえ、100円ずつでしたので、ダメージは少なかったのです。
というより、ン万円やン十万円もつぎ込めるほど資金力なんか無いですから。

ちなみに、ジャパンカップに夢中になりすぎて、その後阪神で行われていた京阪杯の本馬場入場を録画していたデータから切ってしまったのが痛恨でしたが。

2分24秒7という短い中でも感動できる素晴らしいものを視られたと思ったレースでした。
味の素スタジアムなんかこういうものなんか全然視られないんですし。
90分視るのも耐えきれずに帰ったこともCOVID-19禍前は多かったのです。
ゆえに「切った」のですけどね、青赤瓦斯を。

そういえばラジオNIKKEI第一放送を裏送り(場内FM)で聴いていましたが、午前中の進行をしていた入社2年目の藤原菜々花アナウンサーが不安定な進行ぶりで大丈夫かなと思ってもしました。
彼女がいずれは実況をする日が来るのでしょうけど、ラジオNIKKEIだけにJRA公式のアーカイブとして残りますからね。
 

さ、今日は中京競馬場でチャンピオンズカップだ。

ソダシが来るのでしょうか。