当時27歳の私は、彼女と過ごすクリスマスイブのためにボーナスの全額を注ぎ込み、横浜インターコンチネンタルホテルのスイートを予約して貯金の全額をおろして婚約指輪購入。
プロポーズするつもりだった。
しかし、土壇場になって彼女からは別れ話。
何故?
一体何が原因?
大人気ない私はこの時の為に必死で準備したことを彼女にぶつけてしまった。
「勝手にしろ!」
その場で電話番号を削除し、ホテルにはキャンセルの電話を入れ1人ヤケ酒。
怒りが冷めやらない私は彼女に貰った物を全て突き返してしまった。
彼女が亡くなったのを知ったのはそれから半年後のことだった。
急性骨髄制白血病。
頭が真っ白になり、自分のしたことを後悔した。
何故言ってくれなかったんだろう。
彼女はどんな想いで別れを告げたんだろう。
彼女の実家に行くと「ありがとうね」「ごめんね」と涙ぐむお母さん。
「あの子、本当はクリスマスイブを一緒に過ごすことをとっても楽しみにしてたのよ」と。
部屋を見せて貰うと、一緒に写った写真やあの時突き返したプレゼントの数々。
この時期になると毎年思い出す。
