福岡のご当地ラーメンといえば「博多」「長浜」が特に有名だが、実はそれに並ぶ存在として知られているのが「久留米ラーメン」である。
私自身、神奈川県内でも何度か久留米ラーメンを食べた経験があるが、どこで食べてもハズレがない印象だ。そんな久留米ラーメンを本場で味わいたいと、この旅の目的の一つとして訪れた。
行列前提の人気店「丸星ラーメン」へ
お店選びにはかなり悩んだが、最終的に向かったのが「丸星ラーメン」。店の外観を見た瞬間に、ここは当たりだと直感した。というのも、行列対応を前提とした造りになっており、人気店であることがひと目でわかったからである。
幸い、到着したのは開店直後。すでに多くの客が店内にいたが、そもそもの店のキャパシティが桁違いに広い。果たして1日に何杯のラーメンが提供されているのだろうかと思わせる規模感であった。
<メニュー>
●ラーメン(550円)
<お好みオーダー>
●ふつう
注文したのは「ラーメン(550円)」|お好みは「ふつう」
メニューの中でも特に目を引いたのが、550円という価格の「ラーメン」。シンプルな一杯ではあるが、この価格で本格豚骨ラーメンが食べられるのは奇跡に近い。
注文してしばらくすると、待望のラーメンが到着。まさに“シンプルイズベスト”といったビジュアル。むしろ、大ぶりで厚切りのチャーシューが1枚乗っていることに驚かされた。550円とは思えないボリュームとクオリティである。
どろっと濃厚なスープと、モチモチ細麺のベストマッチ
スープはしっかりと乳化した、どろっとした濃厚豚骨。口に含んだ瞬間、豚骨の旨味が爆発する。まさに「美味い」のひとこと。
麺は細めのストレート麺ながら、モチモチとした食感。スープをよく絡め、ズルズルとすするたびに旨味が口いっぱいに広がる。
替玉や大盛りにしたかったが、この後の予定を考えて泣く泣く断念。空腹状態で訪れるべき店である。
チャーシューの完成度に驚き
特筆すべきはチャーシューの存在感。大きさ、厚み、味すべてがハイレベルで、これが550円のラーメンに乗っているとは信じがたい。
とろけるような柔らかさでありながら、しっかりとした味付け。まさにラーメン全体の完成度を引き上げる存在である。
地元民が本気で羨ましい店
この味、このボリュームで550円。近所に住んでいれば、間違いなく通い詰めてしまうだろう。心から地元の人を羨ましく思った。
「久留米ラーメンを語るなら、まずはこの一杯を食べるべき」──そう強く思わせてくれる名店であった。
店舗情報
<店名>
●丸星ラーメン
<住所>
●福岡県久留米市高野2-7-27
<最寄り駅>
●宮の陣駅から668m
<駐車場>
●あり
<訪問日>
●2024年06月14日
久留米ラーメンを通販で味わう