今月２０日、話題となった詩集「くじけないで」の作者 柴田トヨさんが １０１歳でお亡くなりになられました。トヨさんは ９０歳を過ぎてから、詩を書き、産経新聞「朝の詩」でデビューされ、
９８歳の時に 刊行された詩集「くじけないで」がまたたくまに ミリオンセラーとなり、一躍 時の人となった方。
１００歳のお誕生日も迎え、第二集「百歳」も刊行され、先日１０１歳で 天寿を全うされました。
１００年もの間、いろんなご経験をされ、つらいことも 悲しいことも たくさんあったとご本人も詩集に書かれていますが、晩年になって、出版された本「くじけないで」が ベストセラーになり、どの本屋さんへ行っても 一番 目に付くところに置かれたほど、注目の詩集となり、さぞ、ご本人も思い残すことなく、素敵な人生だったと、思われながら 旅立たれたことでしょう。
トヨさんの詩は どの詩も 表現がかわいらしい。９０歳を超えたおばあちゃんとは思えないほど、チャーミングな詩が たくさんある。
トヨさんの詩は 素直に 生に対する生き生きとした姿勢と 感性が 読んでいて、とても癒された。
「人生、いつもこれから。誰にも朝は必ずやってくる」というのが信条だったトヨさん。
高齢になっても、いつまでも こんな風に 前向きに 明るく 生きていけるよう、私もトヨさんみたいなおばあちゃんをめざして、生きていきたいな。と思います。
たくさんの素敵な詩が たくさん、あるけど、その中で 私の好きな詩を 二つ、載せてみました。
この詩に限らず、トヨさんの詩は １００歳間近のご本人にしかわからない心情を さらりと 書かれている。それも なんとも 優しい風が吹くかのような 文章。
特別な才能があるとかではなく、ただの 平凡なおばあちゃんの詩が ここまでのミリオンセラーになった理由が もう一つあるらしい。
トヨさんの詩に励まされた人の多くが 友人や身近な人たちにも 感動のおすそ分けをしようと 余分に何冊も買い込む人が いたという。
何をかくそう、私も その一人。何冊もというわけではないけど、恩師にお礼をする際、この本を新たに買ってプレゼントしたのです。
自分が読むと、誰かにも 読んでもらいたくなるような そんな本。だから、あっというまに ミリオンセラーになったのですね。
おばあちゃん、恐るべし！ 私も トヨおばあちゃんを 見習って、常に 前向き精神で 明るく、毎日の生活を楽しみながら、そして、何気ない日々の生活を感謝し、ささいな日々の幸せをかみしめながら、生きていこうと、思います。
最後に・・・、トヨさんが 体調をくずされ、世に出なかった最後の遺作となった詩を ﾈｯﾄで 見つけました。
人生、最後の日を迎えるとき、こんな風な安らかな気持で まわりの皆さんに 感謝しながら 締めくくることができる、そんな人生で あることを 自分も願いたい・・・。
この家に こしてきて四十年
色々の事があった
目をとじると 思い出が次々に
語りかけてくる
何を言葉にしていいか
わからないけど
だれもが みんなやさしかった
私が人生おわる時
この家に そして
ファンの皆様 先生 友だち
有りがとうと 心から伝えたい
柴田 トヨ
柴田トヨさん、心から ご冥福をお祈り申し上げます。
天国で安らかに・・・・・
