みちのく潮風トレイルを歩く、
ハイカーさんから、
とある通報が入りました。
そこで、地元関係者である私が、
女川町と石巻市の境にあたる、
石投山へと、巡視してきました。
すると、
現場に着いてすぐに、
問題のブツを、発見。
お手製の標識です。
なだらかなピークの曲がり角に、
複数のペイントされた空き缶やホタテ殻が、
非常に念入りに、
針金や釘で打ち付けてありました。
で、これがNGなのは、
この標識が指し示す方角が、
トレイルではなく、
とんでもない「廃道」である事です。
ホタテを信用して進んでしまい、
薮の先にある、
崖っぷちに誘導され、
まだ死にたくない…と、
冷や汗をかいたハイカーさんにより、
みちのく潮風トレイルの運営団体である、
みちのくトレイルクラブへと、
通報が入ったわけです。
正規の道ではありませんから、
ルートから見えるものは全て、
撤去いたしました。
というのも…
…ウチのお客様の仕業と判明しまして。
とあるハイカーさんが、
個人的なご興味で、
ショートカットルートの開発に励まれて、
その痕跡を残された。
その熱意自体は、
もちろん、大変素晴らしい。
しかし、それは形にして残すことは、
あまりにも危険なのです。
一般的なハイカーさんが、
ここにうっかり迷い込んだら、
事故につながりかねません。
大変申し訳ございませんが…
Leave no trace
持ち帰るのは思い出だけ。
残すのは足跡だけ。
これを心に留めて頂けますよう、
どうかご協力を
よろしくお願いいたします。