さすが石を積んだ甲斐あって、テントはアルパインの強風に耐えた。

朝、風は強めだが、よく晴れてる。
残念だけど、こりゃ登山日和だわ。

よし行こう。
いざ、Mt Rintoul へ。
噂の激ヤバ地帯へ向かうのだ!
(※)

森の中を直登して登山ルートへ合流。
すぐに稜線の林がなくなり、むき出しの岩山が現れた。

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すげえな、完全に岩で出来てる。

これを登るとまず最初のピーク、Little Rintoul ですがね、地図で見る感じ、こっちの方がヤバそうです。

ガレガレの岩場を、ガシガシ登りましたら、

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マジですか〜

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ひええ〜

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え??

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落ちろと?

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本当にヤバい所では、写真どころではないのが現実です。

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Mt Rintoul 、登頂。

腰が引けすぎて、ここで撮ったパノラマ写真が縦に撮れてました。

そして下山路。
ここ月でしたっけ?
重力、1Gありますよね?

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写真じゃ写ってませんが、文字通りの直滑降です。
乾いてジャリジャリの砂利の上を、滑り落ちます。

この辺に来るにあたり、DOCでロケーター・ビーコンを強力リコメンドされた理由、よく理解した。
滑って落ちたら軽くても自力歩行不能ですもの、ヘリコプター呼ぶしかないっす。
まあ、ビーコンONすることすら不能に陥る可能性の方が高い気するけど。

林まで降りて安心する。
帰国したら木の見える所に住むぞ、絶対。

そこからすぐ、Rintoul Hut に到着した。
なんとDOCの方がハットの補修作業中だった。

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こんな僻地、ありがとうございます。
記帳のみして、次へ出発。

外に出たらヤギの親子。

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メエ〜と鳴きながらお食事中。

林の中を少々歩いて次の峰へ向かう。
雲が凄い。

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次の山は、この辺の岩が風化してムラサキっぽく見えるからか、パープルトップという名前。

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うん、見えなくもないかな。
さっきの2峰に比べれば可愛い。
山頂は通らず、巻いて降りる。

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岩石砂漠みたいな所だ。

林に降りてからの道が、予想外にハードだった。

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道が狭くてナナメなんだよね。
結構こわい。
こんな感じでずっと降りて、やっと池のほとりのTarn Hut に着いた。

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ハットには、クレアとSlaty Hut で会ったアメリカのカップルと途中で私を抜いたアメリカ人のアレックスと私で定員ちょうど。
最後に来たUKカップルはテントを張った。

アレックスはどんだけ喋ったら気がすむんだ。アメリカン同士で話が盛り上がり、うるせえ。

このハット、ネズミ小屋だった。
まあ、私も同類ですがね。

夜中にチューチュー声がするたび、アレックスがいちいちライトを付けて確認するんだよ。

もう・・・ほっとけや。

現在1,886km地点

※ぶっちゃけ私は高所恐怖症です。悪天候でもなければ、普通に登山経験のある皆様なら楽しく歩けるはずです。