昨日電話で、『湧氣球』についての問い合わせがありました。『湧氣球』とは、湧氣塾で足の指節関節の強化のために開発した5cmの桜材の木球のことです。


最初この『湧氣球』に、足の指のところで乗って歩くと言われたとき「何、それ?そんなことできるわけない」と思いました。とにかく、「痛い」。「こんなことで、足の骨が強くなるの?」。

「誰がこんな痛いことを、考えだしたのか?」湧氣球乗りを始めたときは、いつもこれを考案した勇崎先生に心の中で毒づいていました。だって、それほど痛かったのですから。


稽古の中で生徒さんに「こんなに、痛いところがあるんですかぁ~」と言われます。ビックリするぐらい、からだの使っってないところを使うと痛いのです。


からだの学校 湧氣塾では、独特な表現として「からだ使い」と言います。「動かす」じゃなくて、「使う」です。それは、からだの様々な部分がいつの間にか使えなくなっているからです。ヒジひとつとってみても、

関節をただ動かすことはできたとしても、それだけではダメなのです。他の関節との連動ができるまで、使いきらないと(からだの持っている能力を全部発揮しないと)、からだの骨から皮ふまでを使うことにはならないからです。


からだの外側から、いかにしてからだの内側まで働きかけをするか。使えなくなったからだの部分、使えないからだの部分をいかに使っていくか。これが、からだの学校 湧氣塾がやっている稽古です。

だいぶ使っていなかったからだの部分を使ったり、どうも生まれて始めて使うからだの部分を使うとまずは痛いです。


ところが、だんだんそのからだの部分が使えるようになってくると、痛くなくなります。あの「誰が考えたのか」と心の中で毒づいて湧氣球乗りも痛くなくなりました。それどころか、「別にこんなこと、たいしたことではない」と思うようになりました。すると、生徒さんもみんな乗れるようになってきて、乗れるのが当たり前になってきました。


この湧氣球乗りをしたことにより、骨の指節関節が強化されて、何をやっても足の冷えが治らなかった方が冷えなくなったり、骨全体の代謝がよくなって歩くときの腰が軽くなったりと、その効果を生徒さんは実感しています。