お話★ぼくらの自由研究

ミーンミーン・・・
「宿題めんどくさーい
「だめだよ
それに、昨日もいやだって言って宿題全然やってないじゃん。」
「え――――――――――今日は夏休み2日目。今、同い年のハッピーちゃん
が家に来て、宿題を一緒にやっています。白ちゃん
が宿題の山をガサゴソいじくっていると、こんなプリントが挟まって入っていました。じゆうけんきゅう
________________
なつやすみにしかできないことをけんきゅ
うしましょう。そして、かみにまとめてみ
ましょう。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
●れい
・かぶとむしのかんさつをまいにちする。
・うみでみつけたいきもののなまえをし
らべる。
・かみをつくる。
など。
9がつ30にち(げつ)にがっこうにていしゅ
つしましょう。
「何コレ
「ああ、これぼくももらった。自由研究でしょ
たら、毎回毎回楽しそうにやってるの。ぼくもやっとできるときが来たんだね。」
「やりたいぃっ
「やりたいっていうか・・・やらなきゃいけないんだけどね。――うん、やろうか
「うん2クマは、ひるね家(ハッピーちゃんの家)に行って、ラッキーちゃん
の自由研究の作品を見に行きました。
「いらっしゃい
「わー、いっぱいある。どれから見よう。」
「とりあえず、これでも見て。ひよこのドアかけよ。一年のころにつくったのー
「えっ、こんなのでいいの
「うん、いいのよ。白ちゃん
はまだ少学生なんだから、いいんじゃない
「そーだね」他にもいろいろ見せてもらいました。
かわいいバッグ
とか、ヒマワリの観察日記
とか。
「・・・と、こんな感じね。全部で15個なの
「すごーい
「すごいお姉ちゃん
2クマは白ちゃんの家に戻りました。
「で、どういうの作ろうか
の部屋汚すといけないから自分の家で作るけど、白ちゃん
の手伝うよ。」
「しろ、さっきラッキーちゃん
が見せてくれたドアかけみたいなのがいいなー。ずっとほしかったんだ。」
「うん、あれいいよね
「うんっ」2クマは、商店街にある雑貨屋さんに材料を買いに行きました。
白ちゃん
は、ネームプレートと 色紙と 名前の形をした飾りと ボンドと シールを、ハッピーちゃん
はオーブン粘土と ヘラと 粘土板を買いました。それで、2クマは帰りました
「じゃあ、早速作ろうか
「うん。」
2クマは、それぞれ作り始めました。
チョキチョキ ペタペタ・・・。
「しろ、がんばってるじゃない。」ドアの隙間から、久美子
がつぶやきました。次の日o
ハッピーちゃん
が家に来て、2クマで作業をしていると、久美子
が来て言いました。
「しろ、ちょっとおいでー。」
「なにー白ちゃん
は、久美子
についていきました。ハッピーちゃん
も、ついていきました。
「これ、しろに。」
「え・・・・・・?」
それは、白ちゃんが大好きなキャラクター、ミニベアちゃんのドアかけでした。
「これ、しろ、欲しがってたでしょ。お姉ちゃんだけずるいって・・・。宿題がんばってたし、ちょうど売ってたから、あげるわ。」白ちゃんが今作っているドアかけでした。やっと今『しろ』の文字が入れられたのに・・・。
「ほら、名前は入れてないけど、書けばいいかなと思っ・・・」
「いらないっ!!」バンッ

泣きながら部屋に戻り、鍵
机に顔を伏せて泣きました。
(せっかく欲しかったドアかけがもらえたのに・・・・・・。でも、もらったら自由研究やる意味なくなっちゃう―――――。)もう、何をしていいか分からなくなりました。
ひたすら、泣きました。
「白ちゃん、いる?」
ハッピーちゃんの声でした。
白ちゃんは、鍵を開けました。
「ドアかけをもらったからって、作るのをやめるの
」
「だって・・・2こあったって、意味なくなる・・・。」
「要するに、白ちゃんは使わなきゃ嫌ってわけ
」
「え・・・・・・・・・」ラッキーちゃん
のことを思い出しました。ひよこのドアかけは、いつもはしまってあると言っていました。
マウスパッドは、買ってくれた物を使っていると言っていました。
久美子
は、ミニベアちゃんのドアかけを買ってくれました。―――――なのにしろは・・・――――――――
「―――ちがう」
「そ。べつに使うために作るんじゃないんだから。」
「――――謝りに行って来る・・・









その2週間後、作品はできあがりました。
題名は、『ひまわりと3クマのドアかけ』です。
その3クマというのは、白ちゃんとハッピーちゃん、そして久美子のことなのでしょうか―――――。
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