第三章 アメリカ・デラウェア州ウィルミントン -7
「デュパンは、アメリカ事業界において、特異な特異な存在であります。
長い年代にわたり、事業経験を経ているから、事業成長の発展段階のいろいろな
要因探求には好適です。
デュパンは大会社です。事業の大きさとか、事業範囲の広範とかにあるのではなく、
1802年の創立以来、さまざまな社会的、経済的環境の下に成長発展の一途をたどって
きたという事実こそ、その特徴をなしているのです」
「デュパンは、今まで社長の代を替えること十六、創立者は一世紀以上も前に亡くなって
いますので、その影たるや、一人の人間のそれでなく、複数の人間の影であり、
社歴は、一つの年代とか時代とかと言ったものでなく、実にアメリカ開闢以来に比較する
年数を経ています」
「デュパンは、二大題目に忠実だったからこそ、長年にわたる成功、繁栄を収めてくることが
できたのです。
その一つは、事業は、それに関与する人達をして、皆思う存分、その最高能力を発揮せしめる
限り繁栄する。
もう一つは、功績に対しては、最大の報酬を与えるということです」