ワールドプレミアムボクシング(2011.11.6)
今回は、代々木第二体育館での興行。
第一はコンサートなどがよく行われていますが、私は代々木体育館自体が初めて。
どんなところか楽しみ~♪
こちらは第一。
さすがの迫力。この日はジャニーズ系のグループのコンサートをやっていました。
そして第二。
思ったより大きい。そして中に入ったらいきなり会場でビックリしました。
ヘンに歩かされるよりいいですけどね。
で、座席。今回は1万円です。
会場の座席はこんな感じ。一番後ろの席からも眺めましたが、十分に見やすくて、同じ金額の席ならアリーナなど大きな会場よりもこっちがいいかも~!と、思いました。
だけどだけど…!!!
今回の興行は、動画・写真撮影禁止!
とのことで、試合の写真を撮っておりません(。>0<。)
テレビ局の意向なんでしょうかね~?!
あと、しばらく仕事の残業が増えて忙しく、観戦記を丁寧に書く時間があまり取れないので、今回は観戦記というより全体的な感想となっております。
観戦記中は、選手の敬称を省略させて頂きます
スーパーバンタム級6回戦 岡畑良治 VS 佐々木洵樹
岡畑良治(セレス)…12戦6勝6敗4分 26歳
佐々木洵樹(帝拳)…8戦7勝(3KO)1敗 20歳
序盤から佐々木がペースを掴んで、懐に入ってワンツー決め、岡畑が前に出て来たところを打つ。
岡畑もよく返して手を出したが、常に佐々木がリードし続けた。
ただ5R以降は佐々木のスタミナ切れか手数が落ち、岡畑がよく攻めて、最終ラウンドは岡畑がゲット。
でも前半の貯金で 57-57 58-56 59-56 佐々木選手が2-0で勝利!!
51.5kg契約8回戦 久保幸平 VS 鈴木武蔵
久保幸平(セレス)…14戦10勝(6KO)3敗1分 26歳
鈴木武蔵(帝拳)…8戦8勝(3KO) 25歳
サウスポー対決。
近い距離・中間距離とお互いが取り合って、ジャブを当て合う。
鈴木が飛び込みからのボディ攻撃。
久保が力強い攻撃で、ガードの上からでもガツガツと攻める。
どんどん近距離での打ち合いが増える。
そのせいかバッティングが多かったようで、久保がダウンしてカウントが読み上げられるも、バッティングのため取り消しとなる。
近い距離では、パワフルに手を出す久保が有利に思う。
鈴木は、いつも見せる出入りの攻撃スタイルではなく、今回はどんどん前に詰めてアッパーを多用。
しかし、久保に打たれる方が多くなっていく。
5Rには激しいバッティングがあり、一時中断。
再開後の6R、同時に手が出た時の打ち合いで久保がパワーで勝り、さらに追撃の手を強める。
鈴木は密着して追撃を防ぎたいが、離されて上下に左と打ち込まれ、ラウンド終了のゴングで鈴木は自コーナーに真っ直ぐ戻ることができなかった。
この様子を受けて、青コーナーから棄権の申し出。
6R終了TKOで、久保選手の勝利!!
今回は、鈴木選手の応援でしたが、負けてしまいました。
離れた所から打って離れて、近い時は上体を動かしてというのが、彼のスタイルかと思っていましたが、今回はずっと接近戦でした。久保選手の強打を受けないようにだったのかしら。
初黒星は残念でしたが、これを機に新しい戦い方を研究して、また勝ち続けてく欲しいです!!
ここで西岡選手の表彰式と、このあとのWBC公認試合に絡む国歌斉唱が、まとめて3カ国分(日本・メキシコ・イタリア)行われました。
毎試合、日本の国家を演奏より、このほうが効率がいいですね。
WBCフ世界ライ級挑戦者決定戦12回戦
ウィルベルト・ウイカブ VS 五十嵐俊幸
ウィルベルト・ウイカブ(メキシコ)…40戦33勝(18KO)5敗1分1無効試合 27歳
五十嵐俊幸(帝拳)…16戦14勝(10KO)1敗1分 27歳
1-4R
ウイカブのほうがひとまわり体格が小さく、潜り込んでアッパーを仕掛けてくる。ボディ攻撃の音の大きさに、会場がどよめく。
始めはこのパワー系ボクシングに五十嵐、後手になって手数も少ない。
徐々に距離を詰めて、素早いハンドスピードで攻め立てるが、まだエンジンがかかり切っていない感じ。
公開採点 38-38×3で、まったくのドロー。
5-8R
五十嵐がボディ攻撃など、手数を増やし始めた。
それに対し、ウィカブはだんだんパワフルからラフになってきて、コンビネーションも何も、とにかく手数・手数!って感じで、頭を下げて打ちまくり。
公開採点 78-78 87-85 78-74
2-0で五十嵐。
9-12R
8Rくらいから動きがよくなってきた五十嵐。
エンジンがかかったか、相手の動きに慣れてきたか、ハンドスピードを生かした攻撃が出てきた。
そして、ますます単調になっていくウィカブは、10Rには何があったのか、レフェリーの注意で一時中断&試合再開の合図に、五十嵐に向かっていくのではなく自コーナーに行って、タオルで目を拭き、そんなんあり?!と思う行動も。
ラストは、五十嵐が好戦的に攻めて行ったが、アッパーをもらってしまい後退する場面も。
ウィカブは逆転を狙って、低く構えてフックで、五十嵐の顔を狙っているが、その頭の低さでバッティングが起きて、相手に深刻な怪我をさせたという事で、ウィカブにマイナス1。(WBCルール)
五十嵐は、打ち返されても、どんどん最後は手を出してゴング。
113-114 112-116 111-116
3-0で五十嵐選手の勝利!!
なんともラフな相手に、五十嵐選手振り回されるかとハラハラしましたが、後半はペースを掴んでの勝利。
次戦は約束通りであれば、世界戦ですよね?!
帝拳凄いな~世界チャンピオンがいっぱいだ!!
WBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦
クリスチャン・エスキベル VS 山中慎介
クリスチャン・エスキベル(メキシコ)…26戦24勝(18KO)2敗 25歳
山中慎介(帝拳)…16戦14勝(10KO)2分 29歳
今回のリングアナは富樫さん。
実は、選手のコールの時に「やまなか~」のあと、なんか言うかなー?!なんて期待してしまったのですが、普通に名前をコールでした (^^ゞ
誰か何か愛称を付けて欲しいですね~♪
あの左をネーミングに取り込んで、「モンスターレフト」ならぬ「バズーカレフト」「ダイナマイトレフト」
…って、あれ?!なんか2番煎じだらけ。
海外進出を踏まえて「カミカゼレフト」、「サムライレフト」、「タイフーンレフト」…いいのが思い浮かびませんが、次の防衛戦には付いていて欲しいです!
1-4R
スタートからよく動いてビシビシとジャブを当てる山中に、会場が盛り上がる!
エスキベル、すかさず距離を取るが、山中どんどん攻めて初回から左ストレートを入れる。
エスキベルも右ストレートを出し、ボディに当ててくるが、山中の強烈な左が決まってエスキベルが大きくよろける。
山中がバックステップの際にスリップする場面が何度かあり、先の五十嵐もよく滑っており、今日のキャンバスはよく滑るのか?
強打を出し合う迫力ある展開。
山中の手数とディフェンスが上回って、公開採点は、39-37×3で、三者とも山中。
5-8R
山中の絶え間ない攻撃に、エスキベルがクリンチを多用しだした。
山中はワンツーだけでなく、低い所からのフックなど多彩な攻撃を見せるが、エスキベルが返した右に山中後退。
しかし立て直して放った右フックで、エスキベルがダウン。
立ったところで、6Rが終了。
その後も山中のリードで試合が展開。
潜ってくるエスキベルに体をひるがえしてアッパーを打ち、強くジャブを打ち、山中が強気に攻めていたが、7R、エスキベルに右を打ち込まれ山中ダウン。
中盤は、打って打たれての場面が多かった。
それにしてもエスキベルは、かなりタフ。強烈な山中の左をもらって、これはダウンするだろうという場面でも持ちこたえている。
公開採点
78-73×2 79-72 大差で山中!!
9R-
点差を離されたエスキベルが、猛突進。
山中打ちおろして、ロープまで後退させるが、エスキベルまだ前進を続ける。
かなり打たれたエスキベルの消耗が顕著になってきたところで、11R開始直後、なんとスポットライトが消えるトラブル。
すかさずレフェリーが、両選手をニュートラルコーナーに行くよう指示。
しばらくして、遠くからのスポットライトでリングが照らされたが、精神を集中させている山中に対し、エスキベルはどっかりとキャンバスに座っている…^_^;
レフェリーから待機の仕方の指示はないし、いいんだけど。。。
でも、会場から「立てー」「立ってろー」のヤジ。
日本語では通じないでしょうけど。
明りが戻ってからの再開後、すぐに山中が攻撃に入って、また強烈な左。
そして座っても大きく回復はしなかったかエスキベル、ダウン。
立った後も、なにかグローブで目のあたりを触っていて、目にトラブル?
再開後も、結局、目のあたりを触りながら座り込んでしまい、その様子にレフェリーが試合終了を宣告。
最後は、彼が何か訴えたかったのかなんなのか、気になるままでしたが、新王者・山中チャンピオンおめでとうございます!!
翌日の記者会見で
「ベルトを眺めていたら、朝が来た」
と答えていた山中選手。喜びが伝わってくる、エピソード。
こちらも改めて、じわ~っと嬉しくなりました ^ ^
WBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ12回戦
粟生隆寛 VS デビス・ボスキエロ
粟生隆寛(帝拳)…24戦21勝(10KO)2敗1分 27歳
デビス・ボスキエロ(イタリア)…30戦29勝(14KO)1分 30歳
事前に情報は知っていましたが、粟生選手のオールピンクは、目に鮮やかでしたね~
いつもピンクのキャップを被っているから、ピンクに対しての違和感はなかったけど、ここまでの徹底ぶりはすごい。写真に撮りたかったな~!
そして、応援団が太鼓を持ち込みしていて、関東の試合では珍しいなー!と思いました。
そんな元気な雰囲気でのスタートだったのですが…
んーなんというか、試合の方は元気がなかった訳で…
1-4R
距離を取りたい粟生を、駆け足で追いかけるボスキエロ。
ステップと呼べる動きではなく、とにかく追いかけてラフに打ち込み、打ってこいと煽ってと、終始、落ち着かない。
先にも書いたが、粟生も足を滑らせている。そんなに滑るキャンバスなのか。
そして、ラフに打ち込んできては、近づいたらとにかくクリンチのボスキエロに、粟生は攻撃しあぐねて、腕を畳みながら打つなどするも、やりにくそう。
飛び込んできたところに右を合わせるなど、粟生らしさもあったが、連打を入れられるなど精彩さに欠け、公開採点では評価が早くも分かれる。
39-38ボスキエロ 39-37粟生 38-38同点
5-8R
接近戦をやりたいボスキエロに、粟生は巻き込まれているのか、どうも冴えない。
手数を出していく事もあるが、クリンチをし続けるボスキエロに、どう攻めるかという糸口が掴めないのか、これという攻めはないが、かといって攻め込まれるでもなく。。。
77-76 77-75 79-73 全員粟生を指示。
ボスキエロにいいところなしで、粟生にポイントが付いた模様。
9-12R
さすがにこれは攻めなくてはと思ったのか、ボスキエロがクリンチ後に打ってくる。
そして粟生は、スタミナ切れかうまくかわせず、近距離で数発もらってしまう事が増えてきた。
11Rには、かなり粟生はふらふらで、近くで打たれないために自らクリンチを仕掛ける状態。
ボスキエロもラウンド終了後には、手を上げるなど、粟生の元気がみるみる失われてしまった。
最終ラウンド、粟生は手を出すも続かず、クリンチが長すぎてホールドを注意されるまでに。
しかし、それに対してボスキエロはアピールするなどの元気はあるけど、決め手のある攻撃をするでもなく。
で、試合終了。
115-113粟生 116-113ボスキエロ 115-113粟生
最後にボスキエロ、ポイントを取ったようですね。
粟生選手、防衛成功ですが、なんともスッキリしない内容。
どうしたんでしょうか?
試合後の、会長のコメントにも「控室から足が動いてなかった」とありました。
大きな怪我はなかったようですが、なにかトラブルかとそれが気がかり。
減量の調整ミスでしょうか。階級変更をするとかしないとかが、話題になってますし。。。
やはり華麗なフットワーク&元気印の粟生選手が見たいです!!
-予備カード2試合-
フライ級4回戦 坂井優太 VS 水品秀和
坂井優太(ファィティング原田)…2戦2敗 29歳
水品秀和(厚木平野)…1戦1敗 33歳
とにかく打ち合ってました。
打った方が疲れたら、もう片方が打って、疲れたら…の繰り返し。
なので3Rに入ったら、足も止まって、打ち合うけど仕留めるどころじゃなくて…
判定の結果は 38-37・39-36・38-37 の3-0で坂井選手の勝利!!
気になったのは、赤コーナーのセコンドで眼帯をしている人がいて、それが黒い眼帯で、丹下段平以外でしているのは初めて見ました。
バンタム級4回戦 佐藤鋼太 VS 笹森雄人
佐藤鋼太(協栄)…5戦2勝(1KO)2敗1分 20歳
笹森雄人(青木)…1戦1勝(1KO) 24歳
これも打ち合い。
だけど、これは佐藤選手が早くから力の差を見せていて、最後は強烈に打ち込んで、3RTKO勝利でした!
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実は土曜の午後から風邪気味で、今日は早めに帰ろう…
と思いつつ最後まで見ましたが、どうも不完全燃焼の試合が多くて意気消沈。
「山中選手がとにかく良かった」そればかり呟きながら、活躍できなかったカメラをしまってたんですが。。。
最後にカメラをちょっと使いました。
今度は一緒に撮らせてもらいたいなー!
そして、いつもありがとうございます。
ウッチー こと内山高志選手。
いい笑顔~
子供に合わせてピースサイン。素敵です(*⌒∇⌒*)
今年の大晦日の大決戦、万事を繰り合わせてゼッタイに行きますからね~!!