2010/5/17 さいたまスーパーアリーナ・WBA王者内山高志選手の初防衛戦 | ボクマニ

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WBA・スーパーフェザー級内山高志選手・初防衛戦


この日は、待ちに待った内山選手の初防衛戦!

そして福原選手・河野選手も出場で、私にとっては夢のような興行です。


この日の試合開始時間は、16時15分。メインイベントが多い=ラウンド数が長い試合が多い。で、スタートが早かったのでしょうか?

始めのほうは女子試合が組まれていて、私は見たことがなかったし興味があったので、スタートから見るために、この日は会社を午後半休しました。


気合は入っていたのですが、観たのは5月・記事を書いているのは7月で、しかも当時書き留めていた訳ではなく、記憶ベースなので、よく覚えているメインイベントについてのみ、レポします。


☆WBAスーパーフライ級王者・天海ツナミvs同級10位・江畑佳代子

天海選手(山本)→WBAスーパーフライ級チャンピオン・25歳・18戦15勝

江畑選手(ワタナベ)→34歳・5戦3勝

元サッカー選手からプロボクシングに転向し、王者になった天海選手。対してアマチュア経験豊かな挑戦者・江畑選手。


終始、天海選手が優勢の流れではあったけど、江畑選手は驚くほどのスタミナでずっと攻め続けていて、ポイントを取り返すかも?という期待感はありました。

でも、王者・天海選手は、優勢を崩しませんでした。

判定で、天海選手の防衛成功でした。



☆OPBF東洋太平洋ライト級タイトルマッチ・王者・三垣龍次

→対戦相手の都合により中止となり、代わりにスパーリング3R。相手は小口雅之選手。


小口選手、通称ヅラボクサーで有名な方ですね。登場は派手な色のヅラをかぶって、選手紹介でもそのように言っていました。もちろん、リングに上ったらすぐにはずしましたよ。


スパーリングでヘッドギアをつけてなので、顔はよく見えなかったのが残念ですが、ライト級なので迫力はありました。



~以下の3試合は、番組を録画したものを観て、記憶を思い起こしてレポしました~


☆世界ランキングチャレンジマッチフェザー級8R・福原力也vsフェルナンド・オティック

福原選手(ワタナベ)→OPBFスーパーフェザー級4位・31歳・27戦23勝

オティック選手(フィリピン)→OPBFフェザー級4位・24歳・17戦11勝

勝てば世界ランク入りの一戦です。


お互い中間距離を維持して、踏み込んで2・3発当てて、体勢立て直し。という、展開が続きました。

それなりにパンチを当てあい、パンチをよけてでしたが、福原選手のダッキングとスウェーが冴え、オティックの派手なフックやアッパーが空を切る姿が目立ち、ポイントは福原選手がリードし続けました。


結果は、3-0で福原選手の勝ち。


しかし、終始様子見で終わった感はあって、もっと大胆に攻められたのでは?とも思ってしまいましたが、

だからといって、強いアッパーを打ってくる相手に飛び込んで失敗するのは避けたいし、これから世界ランクを上げていきたい福原選手の大切な一戦を慎重に運んだのは、ある意味、飛び込みたいという感情をコントロールした結果ともいえるのではないでしょうか。


本人は納得いかなかったのか、試合後のインタビューで30点と答えていましたが。。。


この試合に勝った福原選手は、翌月、WBA12位にランクインしました。


☆WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ・内山高志vsアンヘル・グラナドス

内山選手(ワタナベ)→WBAスーパーフェザー級チャンピオン・30歳・14戦14勝

グラナドス選手(ベネズエラ)→同級12位・35歳・26戦18勝


Sフェザー級では驚きの185cmという身長のグラナドス選手。当然リーチ差が顕著で、内山選手とは13cm差。


1~4R、内山選手のいいプレッシャーで攻め続けます。潜ってボディ。踏み込んで顔。打ち分けが素晴らしい。

ディフェンスもしっかりしていて、基本ブロッキングは当然ですが、ガードを下げているときのヘッドスリップ(顔を左右に振ってパンチを避ける)、踏み込む直前にパーリング(グローブでパンチをブロック)して、すぐに攻撃へと踏み込む反応のよさ、強いなぁチャンピオン!と、感動しまくり。


挑戦者グラナドスの攻撃は、ジャブやワンツーは出すものの、チャンピオンにことごとくブロックされるかスウェーでかわされていて、ボディーへは身長差があるためストレート系では当てられないからか、徐々にアッパー系の攻撃が多くなっていきます。

それにしても内山選手が、長いリーチのあるグラナドス選手のストレート系パンチを、後ろへよけるのには驚きました。バックステップへの反応のよさが凄くいいということですよね。


じわじわと、常に責め続けるチャンピオンにグラナドス選手の表情が曇り始め、焦るかのように急に踏み込んで攻撃を仕掛ける場面もありますが、チャンピオンは冷静に対処してすぐに自分のペースに戻していく、という展開が4・5Rに見られました。


5Rの後半に、グラナドス選手がかなり積極的に攻め込んできて、内山選手が少し顔にもらってしまいますが、それによりふらついたりペースを崩されることはなかったです。

すぐに退いて体勢を直して、再開、という流れがきた所でゴング。


6R、再び内山選手がプレッシャーをかけながら、詰めていきます。そして、決着は突然訪れました。

内山選手が踏み込んで左右を打った、その右が、力強いアゴを捉えるフック系の右で、グラナドスが崩れて4つんばい状態でマットに沈みました。

カウント8で、まだ、ひざを付いているグラナドス選手にレフェリーが、立て!立て!と指示。しかし、グラナドスは反応できず動かないまま。

レフェリーが首を振って、試合続行不可能を宣言するモーションに入ろうとすると同時に、グラナドスも立ち上がって抗議するかのようなポーズを取ったが、すでにレフェリーは手を交差して試合終了を宣言。


内山選手の初防衛!となりました。

テレビや雑誌の評価でもそうありましたが、ほぼ内山選手のワンサイドゲーム。安定した強さを見せつけた試合でした。

もっと、ランクの高い相手とやったらよかったという意見もあったようですが、私は初防衛を慎重にこなして、選手を大事に育てようという考えに賛成です。


もちろん、ずっと冒険しないのはファンの期待に応えないばかりか選手のためにもならないので、いずれ「真価が問われる」というマッチメークもくると思います。それまで、内山選手なら進化し続けて素晴らしいファイトを見せてくれることでしょう。



それにしても、試合後の抗議が長々と続きました。

カウント8で立ち上がっていない時点でKOと判断されて当然だし、抗議しても無駄なのは分かっているから、そんなやりとり無視してもいいのだけど。。。気になりました。


他の方の感想にもありますが、レフェリーはカウント10を普通にとってKO、で良かったのではと思います。


あと、テレビ東京が募集していた勝負予想ですが、私みごと大正解!でした。

4Rまで様子見・5Rに流れを掴んで、6RにKO!と予想して、「内山選手の6RKO勝ち」と出しました。


だいぶたってからですが、正解のご褒美として、内山選手のサイン入り本が送られてきましたよ→



☆OPBFスーパーフライ級タイトルマッチ・河野公平vs殿村雅史

河野選手(ワタナベ)→OPBFスーパーフライ級チャンピオン・29歳・28戦24勝

殿村選手(角海老宝石)→同級13位・27歳・19戦13勝


テレビ生放送の関係で、試合順はこれが一番最後でした。


お互い近づいて打ち合う、という激しい展開を見せた試合でした。

チャンピオン・河野選手が腕でブロックしながら近づきボディやアッパーをガンガン当てる。チャレンジャー・殿村選手が負けじと打ち返す。


ラウンドを重ねるごとにお互いの傷が増えて、スタミナが消耗していくのが分かる、見ている側も熱くなる戦意むき出しの好ファイトが続きました。


しかし、6Rあたりからその差が開いてきました。それまでに重ねたダメージが噴出してきたのか、殿村選手がボディを叩かれると動きが止まるようになります。

それでも、攻め込まれたときに反撃の手は止めないし、フックがアゴに当たってぐらっときても、踏みとどまって倒れないし、殿村選手のがんばりには凄いものを感じました。


だからといって、チャンピオン・河野選手が攻撃の手を緩めることはありません。殿村選手が河野選手の顔面を捉えるパンチを打つ場面もありましたが、その直後にも例のブロッキングの体制から攻め入るポーズを崩さずに河野選手は近づいてくるので、殿村選手にとっては「前進を止められない!」という焦りが常につきまとったのではないでしょうか。


10R、もうフラフラだけど倒れない殿村選手。レフェリーもいつストップの展開になるか、タイミングを見極めようとしている状態でした。

それを知ってか知らずか、殿村選手、手を出す、出しまくる。

これではストップできません。

そこへ河野選手、隙を見極めて攻撃。アゴにパンチを当てられた殿村選手が後ろへふらついた所で、レフェリーストップ。レフェリーに抱きかかえられ、ロープにもたれかかる殿村選手が、うんうんと頷いているところを見ると、おそらくレフェリーが「ストップだ、いいな?」と声をかけたのでしょうか。。。


このあと、フルラウンド戦ってもポイント的にチャンピオンの勝ちは確定していたし、殿村選手がダウンするまでやらせるという風潮は今のボクシングではないので、あのストップは納得でした。


最後まであきらめずに手を出した殿村選手と、終始ガンガン攻め続けた河野選手。

うちのダンナは、今日はこの試合が一番好きだ、と言っていました。

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