「TIME / タイム」 2012年2月 / アメリカ

<あらすじ>

全ての人間の成長が25歳で止まり、
そこから先は、左腕に埋め込まれた体内時計が示す
余命時間だけ生きることができる近未来。

世界の通貨は時間であり、賃金の支払いも買い物も、
すべて腕に表示された寿命からプラスマイナスされる。

富裕層は永遠にも近い時間を手にする一方、
貧困層には余命が23時間しかなく、
翌日を生きるために必死で働く格差社会。

また、富裕層と貧困層の住む地区の間には
「タイムゾーン」という境界線があり、
互いの行き来は禁じられていた。

ある日、ある富裕層の男から116年の時間を
譲り受けた貧困層の青年ウィル。
(ジャスティン・ティンバーレイク)

しかし喜びも束の間、わずか数秒のことで
母親が目の前で命を失う。

怒りを覚えたウィルは、譲り受けた時間を使って
富裕層が暮らす富裕ゾーンに潜入。

そこで、ウィルは大富豪の娘シルビア
(アマンダ・セイフライド)と出会い、
時間監視局員(タイムキーパー)の
追跡を受けながらも、
時間に支配された世界の真相に迫っていく。


<感想>*ネタバレあり*

予告編を見て、面白そうだな~と思っていましたが、
台北へ行く飛行機の中で観ることが出来ました。

この映画、導入部分で紹介される様々な
世界観は、すご~く面白いと思いました。

物価の上昇や、不況による賃金カットで
やり取りする時間が変わったり、100円
ショップならぬ〇〇秒ショップがあったり。

寿命をやり取り出来るため、
時間泥棒がいたり。

成長が25歳でストップするため、
予告から恋人だと思っていた女性が、
実はウィルの母親だったり。

(見た目だけでは、実年齢が全く分からない世界。
だけど、出演者全員が25歳に見えるかというと
それは微妙だったりするのも逆にクスッと笑えます。)

永遠の命を手に入れた富裕層の男が、
終わりない日々に絶望して命を絶つ一方、
その日その日を生き繋ぐため、四苦八苦する
スラムゾーンの人間たちの様子。

スラムゾーンから富裕ゾーンに行くためには、
境界線があるのですが、それは「関所」や
「料金所」みたいな感じで、通過するためには
高額の時間を支払う必要がある・・・とかね。

で、いよいよ物語が動き出し、
ウィルが富裕ゾーンに侵入するわけなんですが、
このシステムは、誰が、何故、何のために??
この格差社会を打開することはできるのか??

・・・的な展開を期待すると、ハイ、裏切られます。

時間管理人に追われたり、
途中寿命をほとんど盗まれたりして、
それなりにスピード感のあるアクション、
逃亡劇でもあるんですが・・・

中途半端なんですよね。

せっかくの面白い設定が活かし切れず、
話が進むにつれ、何だかわからない方向に
迷走してしまった感が否めません!
ほんと、モッタイナイ デスヨ~!

うたい文句の「衝撃の結末」も、
別に何がどうなったわけでもなく??
あの伏線はどうなった??とか、
色々と消化不良という意味では衝撃だったかも(笑)

映画そのものの感想としては、
よくある「予告が一番面白い、残念映画」認定です。

でも・・・

永遠の命が与えられていて、毎日をぬくぬくと
大した目的もなく生きる(富裕ゾーンの)人間より、
毎日必死に生きている(スラムゾーンの)人間の方が、
必然的にでも「生きている」実感を持ちえて
実は幸福なのかもしれない・・・

なんて感じたりもして。

一生懸命に「今を生きる」って
いいよねって思いました。

それと・・・

たとえば「時間」を「地球の限られた資源」と
置き換えて考えると・・・・う~む・・・

もしかしたら、
なかなかに奥が深い啓発映画かもしれませんね。