「シャンドライの恋」 1998年・イタリア

<あらすじ>

夫が政治犯(?)として逮捕され生死もわからない
アフリカ人のシャンドライは、他国(不明)へ亡命し(?)、
住み込みの家政婦として働きながら医学を学んでいた。

寡黙な主人のキンスキ-は、社会との交流を断ち、
叔母から相続した家と美術品に囲まれ、
子供相手にピアノを教えながら、静かに暮らしていた。

生まれも、肌の色も、立場も、音楽の趣味(これ重要な要素)
さえも全く違う2人だったが、やがて男の視線は愛を帯びてゆく。

「僕を愛してくれ!!」と懇願するキンスキ-の一言が、
「愛しているというのなら、私の夫を刑務所から出して!!」と
いうシャンドライの絶叫を呼ぶ。

その後、キンスキ-はシャンドライと距離をおくように見えたが、
彼の部屋からは次々と美術品や家具が、そして彼の命とも
いえるピアノまでもがなくなっていく。


<感想>*ネタバレあり*

明的表現を省いた映画なので、
アフリカの政情などを知らない私は、
前半は「?」がイッパイでしたが・・・

最初のやり取りの後、90分という短い作品の
半分近くはほとんどセリフが無く、
ひたすら音楽や、視線や、光と影によって
二人の心情が描かれていきます。

あ、シャンドライはサンディ-・ニュ-トン(「Mi:2」の)
キンスキ-はデヴィッド・シュ-リスが演じています。

ラストで釈放された夫が何度もドアベルを押すシ-ン・・・
複雑な心境でした。
シャンドライは、あの後どうしたんでしょうね?

「愛する人の幸せこそが、自分の幸せでもある」
無器用な男の究極の純愛を描いた素敵な映画でした。