こんにちは!

 

あなたの「ええもん」を

探して育てる専門家

 

「ええもん発掘・育成パートナー」

ハラユキヒコです

 

 

世の中は

絶対的な正解がない問題の連続です

 

 

特に、会社経営・事業運営は

その際たる例です

 

 

100人いれば

100通りの答えが出てくる

 

 

そんなものだと思います

 

 

学校のテストのように

全て「◯」か「×」かで

判定されるようなものでは

ありません

 

 

 

今回は

あなたならどう判断するかを

問うてみたい話を取り上げます

 

 

********************



先日、

民宿を営んでいる経営者・Aさんから

いろいろ話を伺う機会がありました

 


Aさんが経営されている民宿は、

電車の最寄駅から

林道を車で約20分程度走る

人里離れた場所にあり、


ココロとカラダのデトックスには

うってつけの場所です


Aさんの民宿では、

コロナ前には夏休みの合宿で

30人程度の学生団体客を

受け入れることがあり、

活気を呈していました

 


しかし、

 

 

コロナ禍により

大人数での団体行動がパタッとなくなり、

コロナ禍が落ち着いた今でも

以前のような活気を

取り戻せていません


昨年後半から
いくつかの箇所の

設備補修・回収を行い、

今月初めに終えたところ、


さすがに、以前のような

30人規模の団体は受け入れられませんが、

最大20人までなら

何とか対応できそうだというメドが立ち、


今年の夏休みに向けて

学生客のご利用再開の案内を

出そうというお考えです



過去に

Aさんの民宿でこんな事件があったそうです

コロナ禍前のある年の夏休みに、

関東にある某大学のゼミ生約20人が

夏季研究合宿でAさんの民宿を利用しました


ゼミ生たちは2泊3日で当館を利用し、

引率のゼミ担当教授・教官が2名いたそうです

 

 

実は...

 


この団体の滞在期間中に、

襖(ふすま)や布団シーツが

破かれる被害が出ました

 


まるで、

先月メディアで話題になった

関西の某大学サークル生による

宿泊施設損壊とよく似た有様です



ゼミ生は大学3年・4年なので、

20歳を超えた「いい大人」です


分別のつかない未就学児が

誤ってモノを壊すのとは

わけが違います


しかも、担当教授・教官が2人もいながら、

この事件が起きました



結局のところ、

この団体はお詫び料を含めて

100万円単位の金額を

支払って帰っていきました

 


Aさんの民宿では

このお客様から頂いた金額をもとに

破損した箇所の修復を行い、


修理が終わった後に差額を返金しようと

お客様に交渉したのですが、

 

先方から返金を丁重に断られ、

最終的には雑収入として

会計処理したそうです。


Aさんご自身は、

 

確かに施設を壊されるのは良くないことだが、

それ以上の金額を払ってくれる

「いいお客様」という認識であり、


このお客様を

以後「出禁(=出入禁止)」にすることは

毛頭考えなかったそうです




私はこの話を聴いて、

何とかAさんの立場を理解しようと

努めたものの、

 

釈然としない想いでした



私がAさんの立場なら、

たとえ修理代以上の金額を

払ってくれるお客様であっても、

 

「お行儀の悪いお客様」

受けたくないという気持ちが強く、

 


必要以上の金額は一切受け取らずに、

当館をご利用いただく

「お客様を選ぶ」選択

するように考えます

 

 

あくまで

私個人の想いですが

 


なんだか、

「カネさえ払えばいいんだろ?」と

ナメられるようなスタンスであり、

 

気持ちの良いものではありません

 


もちろん、

この団体は「出禁」として

お断りするでしょう





ここで、

読者のあなたに

考えていただきたいことがあります



今回、

あなたに問いたい内容を一言で言えば、


 「お客様の質」をとるか

 「売上」をとるかの経営判断


私の考えは一見正論に思えますが

見方によれば「机上の論理」であり、

教科書的なものかもしれません

 


一方で、

藁をもすがる想いで

売上・収益を上げたいくらいに

追い詰められた経営者の立場ならば、

 

 

たとえ子供じみた

お行儀の悪いお客様であっても


修理に必要なお金に加えて

和解金相当の金額まで

支払ってくれるお客様は

「いいお客様」として

その後も受け入れても構わない

 

 

 

…という考えを

完全否定しきれない
ジレンマも残りますショボーンショボーンショボーンショボーンショボーン



うーん、悩ましいですね…

 




これこそ、

絶対的な正解がない

「経営判断」なのでしょうね



あなたならどう判断されますか?



あなたのご意見をぜひお伺いしたいです!




今日も最後まで読んでいただき、

ありがとうございました