皆さん、こんにちは!
相手の良いところを
「探して育てる」専門家
中小企業診断士・社会保険労務士の
ハラユキヒコです
今回も
前回に引き続き、
人手不足対策について
書いてみます
読者の皆さんがおられる
職場や組織に置き換えて
ぜひ考えてみてもらえれば、
と思います
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私が奈良県よろす支援拠点で
経営相談に対応していた時、
たまーーーーに
外国人雇用のご相談を
受けることがありました
コロナ禍前、
もっと遡れば
私が社会人になった
バブル絶頂期の頃は
外国人、特に
東南アジア地域や中南米地域の人たちが
「安い労働力」の担い手として
考えられていました
大手企業はもちろん、
中堅企業も中国や韓国、台湾を
はじめとする地域に海外進出し、
現地事業拠点や生産拠点を設け、
現地外国人の労働力を
確保できていました
あれから30年…
中国や韓国、欧米諸国など
世界各国の賃金水準は上がった一方、
日本の賃金水準は30年前から
それほど変わっていません
外国人の方々から見れば
日本で働くことのメリットが
非常に薄くなり、
逆に日本で働いても
安い給料しかもらえないので
日本をスルーして
他の国でしっかり稼ぐという
傾向が強くなってきました
30年前なら
外国人の人たちは
日本で働くことが憧れであり、
大きなステータスだったのですが、
今の日本は
外国人にとって
魅力がある国ではなくなった
のかもしれません
日本もナメられた
ものですね…
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ここからは全くの私見になるので
賛否両論あるかと思います
読んでくださった上で
納得いかない方々は
無理に受け入れる必要は
ありません
どうかご安心ください
安い外国人労働力に
頼る事ができなくなった今、
人手不足問題は
さらに深刻になってきている
ように感じます
その一方、
働きたくても
なかなか雇ってもらえない人たちが
いるのも現実です
私がよく耳にするのは
高齢者
障がい者
ひとり親
確かに、この人たちを雇うには
受け入れる職場の中で
それ相応の配慮や環境整備が必要です
中には面倒くさいことも
いくつかあります
私たちは
「十把一絡げ」で
高齢者は… とか
障がい者は… とか
ひとり親は… などと
レッテルを貼ってしまいがちですが
高齢者の方々の中には
現役世代の人たちよりも
障がい者の方々の中には
健常者の人たちよりも
ひとり親の方々の中には
普通の既婚者の方々よりも
はるかに仕事を
しっかりこなし、
お役立ちすることが
できる人たちが
たくさんいます!
言葉のハンデが
あまりにも大きすぎる
外国人に頼るよりも
日本人である
高齢者や障がい者、
ひとり親の人たちを雇う方が
格段に職場環境を整えやすい
私にはそう思えてなりません
もちろん、
外国語専門学校の講師などのように
外国人が望ましい仕事や
外国人でなければ意味がない仕事
であれば話は別ですが、
普通のデスクワークや
ブルーカラーワークの中で
高齢者、障がい者、ひとり親の
方々が一般社員並み、
あるいはそれ以上に
パフォーマンスを発揮することが
十分あり得ます
(写真はイメージです。紹介事例とは関係ありません。)
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私がミズノ大阪本社の
総務課長を務めていた頃、
聴覚に障害がある
部下のA君がいました
A君はパソコン業務が非常に得意で、
社内外のデータベースから
データを抽出して、
それを加工・分析し、
上司である私や、その上の部門長が
検討・判断しやすいように
報告してくれることに
長けていました
その出来栄えは
健常者である他の部下と比べても
全く遜色はなく、
むしろそれ以上に
精度が高い出来栄えであることが
多くありました
それゆえに、
上司だった私は
A君をとても頼りにしていました
少し難易度が高い仕事であっても
A君の経験やスキルを活かすことで
A君自身の成長が見込めたり、
A君の自信につながることを
どんどん任せていきました
そのような上司と部下の
関係であったこともあり、
仕事が一段落した時には
一緒に野球観戦したり、
野球好きが集まる居酒屋で
飲み会をしたりするなど
公私ともども
楽しい時間を
過ごすこともありました
私がミズノを退職して3年以上
経った今でも
A君とは個人的にいろいろ
やりとりを続けています
私にとっては
A君はかけがえのない
素晴らしい部下でしたし、
A君に幾度となく苦しい場面で
助けてもらったことを
今でも感謝しています
ちなみに、
高齢者や障がい者、ひとり親を
雇用するために、
働く環境をしっかり整えて、
積極的に雇用する会社に対して
国からの助成金制度が
手厚く設けられています
これらの制度をうまく活用することで
実質的な人件費負担を
少しでも軽くすることになれば
雇う方・雇われる方
双方にとってメリットが大きいと
私は思っています
皆さんの会社や組織の中では
高齢者や障がい者、ひとり親の方々を
貴重な戦力として活かせる場面を
どのように作る事ができるでしょうか?
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました