皆さん、こんにちは!

 

相手の良いところを

「探して育てる」専門家

中小企業診断士・社会保険労務士の

ハラユキヒコです

 

 

 

日本の中小企業にとって、

「人手不足対策」

非常に悩ましい課題の1つです

 

なかでも、

コロナ禍で大きな影響を受けた

飲食業や宿泊業、

 

いわゆる

「物流の2024年問題」に直面している

運送業・倉庫業などの業種では

 

死活問題に近い重要度になっています

 

 

 

私がお世話になっている

商工会の会員事業者の方々の中にも

人手不足に悩む事業者様が

たくさんおられます

 

とにかく

人が足らないから

人数さえキープできればいい

と考える方々も

実際におられます

 

 

採用した後の受け入れ・教育体制が

きっちりしているならば

それはそれで

「あり」なのかもしれませんが

 

多くの中小企業は

そこまで整備されているとは

とても言えないのが実態です

 

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先日伺った某社では

入社して3日目で「辞めます」と

言われてしまった、と

経営者の方が嘆いておられました

 

話を聴いたところ、

 

先輩社員たちは自分の仕事で手一杯、

休憩時間も自分たちだけで集まってしまい、

 

新入社員の人が

何もわからずほったらかしに

されてしまった

 

初日だけではなく、

2日目・3日目も

同じような状態が続き、

 

経営者自身も多忙なために

「我関せず」の態度

 

新入社員の人は

「これでは耐えきれない」

と思ってしまい、

 

3日目に辞表を出した

という結末でした

 

 

これとは別に、

私の家内が経験したことを紹介します

 

 

10年以上前の話ですが、

私の家内は弁当・仕出し配達販売を

行なっている会社のパート社員に

応募して、無事採用されました

 

 

ところが、

 

 

勤務初日にまともな業務説明もなく、

いきなり先輩社員と一緒に

「営業に回れ」と言われて

やり方やノウハウを全く知らないまま

先輩についていったところ、

 

その先輩から

 

「なにやってんだ、もたもたするな!」

 

「それはここじゃなくて、あっちに持っていけ!

 見たらわかるだろ?」

 

「そんなに分けて運んだら時間がかかるだろ?

 まとめて運んで、サッと済ませろ!」

 

とドヤされまくったのでした

 

 

言葉を選ばずに言えば、

 

家内はまるで奴隷のように

先輩社員から厳しく

叱られたことが原因で、

 

「この会社では働けません」

と即日退職しました

 

 

どちらの会社も

明らかに「採用」を軽く見すぎていた

ツケが回ってきたようにしか

私には思えません

 

 

よっぽど気合を入れて

「社員を大事にする」という

社内風土を作り上げるように

経営者自身が変わらなければ

 

いつまでたっても

これらの会社は

人手不足の悩みから

抜け出すことができません

 

 

ご愁傷さまです…

 

 

チーーーーーン!

 

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私が講師を務める研修やセミナーでは

 

「経営者やリーダーの役割は

 メンバーが気持ちよく働ける

 環境を整えること」

 

という話を毎回します

 

 

 

いくら人数を揃えたところで、

安心・安全・ポジティブな環境が

社内や組織内に整っていなければ

 

メンバーは100%以上のパフォーマンスを

発揮することができません

 

 

 

それを踏まえて、

 

社員が定着するかどうかは

「初日が勝負」だと

私は考えています

 

新入社員がいかに初日に

気持ちよく時間を過ごせるか

 

このことにこだわっている会社は

ほぼ例外なく

面倒見の良い社長や社員がそろっています

 

 

初日をうまく乗り切れば

2日目・3日目…も続けていける

 

逆に、初日にピシッとできなければ

2日目・3日目… に挽回することは難しいです

 

 

だから

「まず初日に全力を!」

と強調しています

 

 

以前、

健康経営コンサルティングで関わった

ある経営者は

 

「社員を家族のように思っている」

 

と堂々と仰っていました

 

 

 

言葉だけではなく、

 

実際に毎日のように声掛けをしたり、

折を見て相談時間を設けたり、

昼食を一緒にとって、

社員の話を聴くことに徹する

 

などの工夫をされています

 

 

決して、自分から進んで武勇伝を

話すことはありません

 

 

むしろ

 

「社員たちの自慢話を

 聴くのが楽しみだ」

とさえ仰っています

 

その結果、この会社では

過去5年間の離職率がほぼゼロであり、

人手不足には悩んでいないそうです

 

 

人間だれしも、

自分のことに関心を持たれていると

嬉しいものです

 

「愛情」の反対語は

「嫌悪」ではなく

「無関心」

 

ぜひ、皆さんの会社や組織でも

新しいスタッフを迎えた初日にこだわった

環境整備を心掛けてみましょう

 

 

今日も最後まで読んでいただき

ありがとうございました