皆さん、こんにちは!

 

相手の良いところを

「探して育てる」専門家

中小企業診断士・社会保険労務士の

ハラユキヒコです

 

 

皆さんは何かを勉強するときに

どのようにして知識を

定着させていますか?

 

今は特に勉強していなくても

過去にどんな方法を試したかでも

構いません

 

 

人間の記憶力って思った以上に

曖昧なもので、

 

有名な理論で

「エビングハウスの忘却曲線」

という理論があります

 

 

ブログ読者の方々の中には

この話をご存知の方が

多くおられると思います

 

 

具体的には、

ドイツの心理学者・エビングハウスが

時間と中長期記憶の相関関係における実験を

行なったところ、

  • 20分後には42%
  • 1時間後には56%
  • 1日後には74%
  • 1週間後には77%
  • 1か月後には79%

の記憶を忘れてしまう

という結果が得られ、

 

この関係を図示したものが

「エビングハウスの忘却曲線」と

言われています

 

 

 

 

裏返して言えば、

 

今日正午に覚えたことは

1時間後の13時には半分以上、

24時間後の明日正午には

74%が忘れ去られ、

 

差し引きすると

 

1日後には

わずか26%しか記憶に残らない

 

「人間は忘れる生き物である」

と言われる所以でもあります

 

 

なんとも悲しい話では

ありませんか?えーんえーんえーん

 

 

だからこそ、

繰り返し学習したり、

練習したりすることが

大事なのだと言われています

 

 

 

私は、日々の支援内容を

支援先ごとの「カルテ」に記録して

 

支援チームのメンバーである

商工会の経営指導員や

金融機関の融資担当者、

保証協会の審査担当者に

カルテの情報を共有しています

 

その上で、毎月末に

保証協会関係者に

各事案ごとの支援内容を

「口頭」で報告することを

毎月のルーチンにしています

 

 

一昨日の7月31日にも

保証協会様を訪問し、

報告会を行いました

 

 

もともとは

保証協会様と私との間の

関係構築からスタートしたのですが、

 

保証協会様側も、

各審査担当者が聴くことにより

各取組先の経営状況を

より深く知るための

実務勉強の機会として

捉えてくださっています

 

一方、私の方も

毎月行なってきた支援内容を

口頭で説明することによって

記憶を呼び覚まし、

 

相手にわかりやすく伝える

スキルを磨く訓練にもなっています

 

この機会を通じて、

各支援先の状況を棚卸しながら

自分なりに振り返ることにも

つながっています

 

 

 

不思議なもので

 

相手に話しているうちに

記憶が蘇ってきて、

カルテに書ききれていなかったことも

意外と多くあるものだと

毎回痛感しますアセアセアセアセアセアセ

 

 

また、

 

 

相手に伝わりやすく話すには

どのような順序で、

どんな言葉を遣って話せば良いかを

考えながら話すことを

鍛えられるメリットもあります

 

 

おかげで

支援内容の事例紹介をする時にも

このスキルは大いに役立っており、

 

例えば、京都府主催の会議で

急に発表を求められても

慌てることなく対応できる

順応性が身につけられているように

感じます

 

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これとよく似たノウハウを

国家試験の受験勉強期間にも

経験しました

 

 

私が社会保険労務士試験の

勉強をしていたときのことです

 

 

一般的に社労士試験は

「記憶力の試験」と

思われがちなのですが、

 

私はそうは思っていません

 

 

もちろん

 

労働関係・社会保険関係の

法律の知識は必要ですが、

 

あくまでそれをもとに、

実際の相談場面で

どう解釈し、対処していくかという

「判断能力試験」と思っています

 

したがって、

単に法律の条文を

知っているだけでは

対応できない試験だと

思っています

 

 

 

社労士試験の受験勉強時に

お世話になった先生が

強調されていた言葉を

今でも忘れていません

 

「社労士になった後、皆さんが実際に

 ご相談者を目の前にしている状態を

 想定しながら勉強してください。

 

 単に正解できた・できなかったという

 一喜一憂ではなく、

 

 なぜ、その設問が正しい記述なのか、

 誤りならば、どこがどう誤りなのかを

 ご相談者に的確に説明できるまで

 理解を深めることを肝に銘じて

 勉強を進めてください」

 

 

 

この話を意識して、

 

例えば、

 

安全衛生の話は

総務課の部下たちに、

 

労災の話は

社内で仕事中に負傷した社員に、

 

老齢年金の話は妻や会社の先輩に、

 

遺族年金の話は

亡くなった社員のご家族に、

 

それぞれ説明する

機会を利用して

知識定着に努めました

 

(画像:Adobe Stock)

 

 

勉強を始めて4年ほど

時間がかかりましたが

社労士試験には合格することができ、

 

今も商工会の経営相談の場で

社労士分野の相談を受けた時には

自分ができる範囲で対応しています

 

 

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話は全く変わりますが、

 

 

私は自分が講師を務める

研修やセミナーなどの場で

「ラーニングピラミッド」の話を

する事が多くあります

 

目的は

「聴きっぱなしにさせない」こと

 

 

私はここで、

 

話を聞いただけでは5%しか

知識が定着しないが、

人に教えることで

90%まで引き上げることができる

 

だから、今日学んだことを

職場の同僚や後輩、自分の家族などに

教えてあげられるように

しっかり吸収してくださいね

 

と伝えています

 

 

 

来月(9月)からスタートする

新しい講座でも

この「ラーニングピラミッド」の話は

毎回していこうと思っています

 

 

今日も最後まで読んでいただき

ありがとうございました