皆さん、こんにちは!

 

相手の良いところを

「探して育てる」専門家

中小企業診断士・社会保険労務士の

ハラユキヒコです

 

 

世の中には

一見、いい話ばかりで

埋め尽くされているコトも

ありますが、

 

そのようなことに限って

「本当にそうか?」

と疑いたくなることが

往々にして実在します

 

 

その反面、

いいことばかりではなく

マズイこともちょっとあるよ、

という話ならば

「それもそうだなぁ…」と

納得感が増すものです

 

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先日、支援先のA社から

求人に関する相談を受けました

 

 

A社は金属製のインテリアや

エクステリアを自社製造していて

それらを今後はネットで販売しようと

ネット部門のスタッフを

募集することになりました

 

 

求人用のポスターやチラシの

素材になる原案を私が見て、

いろいろアドバイスをしてほしい

というご相談でした

 

 

ご担当者が悩んでおられたのは

この点でした

 

「実際、時期によっては残業が

 多くなることがあるのですが、

 それもちゃんと書いたほうが

 いいのでしょうか?」

 

 

私は

「もちろん、

 ちゃんと書いておきましょう」

 

と即答しました

 

 

 

仮に残業のことを書かずに募集し、

応募があって、無事採用できたとして、

 

繁忙期に残業を依頼したら

入社した社員はどう思うでしょうか?

 

 

「えっ? 残業あるの?」

「聞いてないよ〜〜っ!」

 

 

とビックリしてしまい、

気持ちよく働いてもらえません

 

 

 

さらに

「こんなはずじゃなかった…」

と失望感さえ感じてしまうでしょうし、

 

 

 

場合によっては

労基法違反で訴えられて

裁判沙汰に発展する可能性もあります

 

 

いろいろな応募先がある中で

A社を選んで応募してくれた

相手には感謝しきりなのでしょうが、

 

良いことも、そうでないことも含めて

A社での仕事のことを

可能な限りご納得いただいた上で

採用する・しないを

最終判断することが大事です

 

 

身近な例として

よく引き合いに出されるのは

家電量販店やカーディーラーでの接客

 

 

例えばこんな感じです

 

「このコードレス掃除機は吸引力抜群ですが、

 電力が30分程度しか続かないのが難点です」

 

「この車種は静かで運転しやすいですが、

 燃費が8km/ℓくらいしかなく、

 ガソリン代が多少高くつくのが難点です」

 

 

買う側から見れば、

接客時に質問すれば済むのかも

しれませんが

 

こちらが質問する前に

メリット・デメリットの両方を

明らかにしてもらえると

それらを踏まえて

納得して判断することができます

 

 

A社は社員の平均年齢が30歳代半ばで

他社と比べると若い方であり、

和気藹々としたアットホームな

雰囲気が持ち味の会社なのですが、

 

大口の注文を受けた時は

やっぱり残業が発生し、

帰りが遅くなる社員も実際にいます

 

 

もちろん、特定の人だけに

仕事が偏りすぎないように

社長や部門長が気を配っていますが、

 

ピーク時となると

致し方ありません

 

 

そんな時、A社の社長は

 

「この仕事をやり切ったら、

 みんなでBBQをやろう!

 もちろん、費用は会社持ちだ!」

 

というようなハッパをかけて

社員の皆さんを鼓舞しています

 

 

 

まぁ、単純な話と言えば

それまでなのですが、

 

募集時や面接時に

楽しいこと

しんどいこと

両方を隠すことなく伝えれば

 

「この会社は嘘を言わない会社だ」

というように

 

応募者が受ける印象が

絶対に良くなります

 

 

もちろん、残業があることが

ネックになって

辞退する応募者も

いるかもしれませんが

 

採用後のトラブルを避けるためには

十分効果がある対応策です

 

 

さて、A社の募集は

今月末頃に始まるそうですが、

 

A社にとって、ふさわしい人が

応募してくれることを

願って止みません

 

 

 

今日も最後まで読んでいただき

ありがとうございました