皆さん、こんにちは!

 

相手の良いところを

「探して育てる」専門家

中小企業診断士・社会保険労務士の

ハラユキヒコです

 

 

私が普段お世話になっている

商工会の事業者様には

毎回話を聞くたびに

 

「あぁ、勉強になるわぁ…」

 

と感心させられる方がおられます

 

 

今回もそのようなタイプの

経営者の方とのエピソードをもとに

私の気づきをブログという方法で

皆さんにお伝えします

 

 

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今回お会いした経営者の方は

建物の防水工事を主力事業としている

建設業・A社の経営者

 

A社は社員数5人程度の

小さな会社ですが、

止水・防水関係では

非常に技術力の高い

キラリと光る会社です

 

小さな町にある

小さな会社ですが、

大手ゼネコンから何度も頼りにされる

信頼度があるため、

 

自社で営業活動をガンガンしなくても

お客様が別のお客様を紹介する

大変良い流れができている会社です

 

A社の社長と話をしていて

いつも感じることは

とても真面目で素直な方だという印象

 

見た目はやや強面(こわもて)なのですが、

いざ話をしてみたり、

社員に対する想いを語られたりするときは

実に穏やかで、優しい社長です

 

 

先日もA社の社長と

話をする機会がありました

 

 

A社が得意としていることは

建物の屋上や駐車場などの

ひび割れ対応

 

たとえば

「◯◯ショッピングセンター」などの

屋上駐車場でひび割れ箇所があったとします

 

普通の業者ならば

ひび割れの表面に蓋をすることを

最初に考えて対応するそうです

 

これでは蓋をした部分が傷んできたら

また同じ状態になり、

蓋を開けたら

ひび割れそのものも一層深く大きく

なってしまう危険性があります

 

 

一方、A社ではひび割れを

内面から防いでいき、

表面処理は後工程に回すとのこと

 

ひび割れそのものを防いでいくことに

重点があるため、

一般的な工法よりも長持ちします

 

A社社長曰く、

普通の業者が対応する方法には

ひび割れの溝そのものに凝固剤を

注入するという考え方に立っていない

 

つまり、

ひび割れに凝固剤を注入することは

「無理」という前提で止まってしまい、

どうしたら注入できるか、という

思考が停止しています

 

しかし、A社は

凝固剤の材料そのものを

材料メーカーと協業して検討し、

比較的サラサラとした液体状の材料を

ひび割れた箇所の溝に入れていくことで

表面的な処理にとどまらずに

長持ちする対応が実現できる、という話です

 

 

社長の言葉で印象的だったのが

 

「常識的に無理、と思ってしまったら

 そこで思考が止まってしまう。

 何か他に方法はないかを常に僕らは

 考えているんです」

 

「1日に100のことをやるのが標準だとしたら

 僕らは101を目指しているんです。

 仮に相手が常に99しか出さないのであれば

 1年経った時点では、365 × 2 = 730 の差になって

 現れるので、この差は大きいですよ」

 

 

 

なるほど!

 

 

何も突拍子もないことを

目指す必要はありません

 

 

 

ちょっとだけ

背伸びするだけでOK

 

 

 

無理をしすぎると

ココロとカラダが傷ついてしまい、

逆効果です

 

 

ちょっとの背伸び ー これを

毎日続けていくと

気がついたら大きな成果に変わっている

 

そんな価値観を大事にしたい、

 

これが今回のA社社長の話の

中核にある考えでした

 

 

 

「現状維持は後退の始まり」

 

 

 

これは名経営者のお一人、

松下幸之助氏が残された格言の1つです

 

これはこうなんだ、という固定観念を

維持したままでは、

やがて退化する方向に引っ張られます

 

 

良い意味で

固定観念を疑ってみて

1つだけ先を目指してみる

 

この小さな積み重ねが

A社を大きな信頼に導いているのだと

改めて実感できました

 

私も「101を常に」を

自分に言い聞かせて

これからの仕事に邁進していきます

 

 

皆さん、

応援してくださいね

 

 

今日も最後まで読んでいただき

ありがとうございました