王褒(おうほう) 渡河北 五言古詩 | ブルーの「書自由也」ブログ

王褒(おうほう) 渡河北 五言古詩

王褒(おうほう) 渡河北(河北にわたる) 五言古詩

秋風吹木葉   秋風 木葉を吹き       秋風が木の葉を落としているのは
還似洞庭波   還(また)洞庭の波に似たり  なんとなく洞庭湖の波に似ている
常山臨代郡   常山 代郡に臨み       常山の関所の上からは代郡が眺められ
亭障繞黄河   亭障 黄河を繞(めぐ)る    城壁が黄河に沿ってくねり連なっている
心悲異方樂   心は異方の楽に悲しみ      私の心は異国の音楽に悲しみ
腸斷隴頭歌   はらわたは隴頭の歌に断つ    隴頭歌は断腸の思いをもたらす
薄暮臨征馬   薄暮 征馬に臨み       夕暮れの中、馬を進ませていると
失道北山阿   道を北山の阿(くま)に失う   北の山ふところで迷ってしまった

石飛博光のちょつと書い手みたい漢詩 P16 を参照して
ブルーのブログ-王褒「渡河北」
 45×35cm 青色画仙紙