【戦国ノート】慶長の役2
明・朝鮮連合軍は文禄の役の時とは違い、防 衛準備をして待っていた。 海を渡る秀秋が率いる小早川軍13090人。 朝鮮水軍との海戦があったが、藤堂高虎、脇 坂安治、加藤嘉明らの奮戦でなんとか勝利し、 釜山城に到着した。 城の辺りの農村は完全に無人化され兵糧の調 達ができない状態になっていた。これは朝鮮の とった防衛策で、日本軍が進軍すればするほど 食糧不足に苦しむことになる。 それでも日本軍は各地で勝利し、築城をしな がら侵攻していった。 秀秋は戦場を観て周り、士気を高めるように 努めた。このとき会った加藤清正や島津義弘、 鍋島直茂といった歴戦の勇士は、戦況を検分す る秀秋を戦ごっこをしている小僧ぐらいに思っ て、苦々しく見ていただろう。 この頃、小早川隆景が病死し、秀秋が名実と もに家督を引き継いだ。