海鼠壁(なまこかべ)は外壁の腰周りなどに平らな瓦を張付けて目地を漆喰でかまぼこ状に盛り上げて仕上る壁の事を言います。土壁の雨がかかる部分の保護を目的に行う物であるが、外壁のデザイン状のポイントにもなる。四半張り、亀甲模様、七宝模様、馬乗り目地などのバリエーションがあります。盛り上げた漆喰の形が海のあのナマコに似ている事から名付けられています。

鏝絵(こてえ)漆喰の装飾一つで壁面に漆喰と鏝を使い立体的な図案を描く事です。着色のために漆喰に絵の具を混ぜたり、漆喰の上にニカワを塗って着色させる方法がある。大分県にある安心院町には約100カ所鏝絵が現存しており、また大分県内では600カ所保存されていて全国約3000カ所残っていると言われる鏝絵2割が集中して残されている。これは安心院近辺に長野鐵道、山上重太郎、佐藤本太郎などの腕のいい左官職人がいた為と言われています。

写真は愛媛県内子町の美しい海鼠壁と鏝絵