欄間について。
欄間
「欄間(らんま)」とは天井と襖や障子が入っている開口部の上の通常は壁になる部分に入る明かり取りや通風などのために使われる木製の細長い部材。
平安時代の絵巻物には既に描かれており、古くから愛されてきた装飾物である。「欄間」は「大黒柱」と並び建物の品格を表し、凝った技法で作られたものは寺院や高級な住宅にはかかす事ができないもの。
主に杉の木目を生かしながら彫刻した「彫刻欄間(ちょうこくらんま)」、杉の柾目の板に透かし彫り加工を施した「透かし彫り欄間(すかしぼりらんま)」と細い木桟を縦組に組み立て込んだ「筬欄間(おさらんま)」の三種類が一般的。また竹を藤つるで編んだ「竹組子欄間」なども趣があり茶室などに使われる。
欄間によく使われる絵柄としては、松、梅、花、鳥や富士山、海岸線の風景などおめでたい柄が用いられ、鳳凰などの架空の動物などももちいられる。
筬欄間には組子の組み方で千本格子と呼ばれる非常に細い格子や雲などをデザイン化した絵柄や形など凝った細工が用いられる。
付け書院に使われる欄間は一枚だが、開口部の上に使われる場合ははめ殺し(開閉できない)で二枚の続き柄で使われる。
詳しくは古民家解體新書Ⅱ P269からをごらんください。