古民家は夏を快適に過ごす工夫がされた住まいです。

先人たちが残した知恵の塊である古民家を今こそ再評価する必要があります。
基本的に古民家は夏を快適に過ごすために様々な工夫が施されている。

・軒の長い出は夏の日射を遮り、冬は太陽の高度が下がることで日の光を室内に導き入れる。



・茅葺の大きな屋根は断熱効果がある。

・茅葺きの屋根は夕立の雨が染み込み、気化熱で建物を冷やす。



・漆喰の白い外壁は日射を反射し、熱容量の大きな土壁は夜間の冷気を蓄熱し昼間の温度上昇を防ぐ。



・木や畳や土壁は吸放湿性に優れ、調湿作用で夏の高温多湿を和らげる。
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・壁のない間取りは風通しがよく室内の熱気を逃す。



・家の周りに植栽や池を配し、周辺の空気を冷やし室内に取り込む。



・建具も夏場は風通しのいい夏障子に交換し風通しをおこなう。

・床下が高く、空気が流れることで湿気や室内の温度上昇を防ぐ。


など日本の住宅は東南アジアの住居、高床式住居を似た部分が多く、日本の夏がいかに暑くて湿気が高く過ごしにくいものだったか、それに合わせて住まいが進化したのがわかると思う。