先月の資格試験の採点が終わりました。受験された方は本日14時ごろに発表しますので楽しみにお待ち下さい。

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古民家鑑定士は財団資格なので、採点表を財団へ提出してひと段落しますが(合格通知は財団から郵送されます)、住まい教育推進協会で実施している資格は合格通知と認定書を作成しています。今までにお会いした方はお顔が浮かびますし、お会いしていない方はいつかお会いしたいなと考えながら認定書に印をついています。






古民家の持続可能性

世界最古の木造建築「法隆寺」の1300年以上たったヒノキの柱にカンナがけすると、真新しい檜と同じ爽やかな香りがしてくると言われる。

木材の持つ、時間の経過とともにどんどん熟成し、その強度を増してくるという特性に着目すると、古民家の構造体こそが超長期に渡り使用できる部材であり、それを上手く活用する方法と仕組みが必要となる。

木材は、木材腐朽菌により地面に近い部分から腐っていくが、腐った地面に近い部分を「根継ぎ(ねつぎ)」などの補修技術を用いることで劣化を一部分にとどめ、全体の寿命には影響を及ぼさない持続性を保っている。

土壁の土も古い土のほうがバクテリアが多く、藁の発酵を促進すると言われている。植物は再生される期間より長く使用すれば再生可能な資源であり、地産地消であれば輸送コストをかけずに環境負荷も小さくできる。

襖(ふすま)や障子(しょうじ)で簡易に間仕切る間取りは可変性に富み生活スタイルの変化に合わせて間取りを変更する事が可能で、出来るだけエネルギーを浪費しない工夫がある。

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