ベンガラは弁柄と書き、酸化鉄を利用した赤色の塗料です。実はベンガラという名前はオランダ語でかつてインドのベンガル地方産のものを輸入していたために「ベンガラ」と名づけられたようです。

着色力と隠蔽力が大きく、耐熱性・耐水性・耐光性・耐酸性・耐アルカリ性のいずれにもが優れており、しかも安価で、人体にも無毒で安全なため非常に使われる用途は広く、セメントやプラスチック、ゴムの着色や絵具などにも使われています。

古民家では中部から近畿地方以西で木材に塗られているものを目にすることが多く、鮮やかなものは橙赤色をしていますが、一般的には彩度の低い赤褐色のものが多い。

写真は愛媛県鬼北町の古民家です。

古民家の雑学Kindleにて電子書籍で発売中です。
53の雑学を掲載していて250円

古民家の雑学53