古民家の定義である登録有形文化財制度とは、平成8年(1996年)改正された「文化財保護法」で重要文化財制度を補う形で制定された。

元来の文化財指定制度は戦後の急激な高度経済成長による都市化で明治以降の近代の多種多様な建造物がその価値を評価されず解体されて行くことを危惧(きぐ)し、昭和40年代頃から近代の建造物が国の重要文化財や地方公共団体の文化財に指定する事例が増え、国レベルでの重要なもののみを厳選する重要文化財指定制度だけでは不十分で、より緩やかな規制の下で幅広く保護していく必要性が議論され創設された。

平成26年11月1日現在で全国に9786件登録されており、有名なものでは東京大学安田講堂、



大阪の日本基督教団大阪協会、高知県の畠中家住宅(野良時計)や



兵庫県の鳳鳴酒造社屋などがあります。