ガス灯はガスを燃焼させる照明器具であるが、明治に欧米から入ってきた技術と思われているが実は日本では古くから使われてきている。

明治時代に入り本格的な西洋式ガス灯の照明器具が街灯として用いられるようになったが、日本で最初に西洋式ガス灯が灯されたのは1871年(明治4年)大阪府大阪市の造幣局周辺でその時使われたガス灯の器具は造幣局内に保存されている。

明治時代の洋風のデザインからガス灯は欧米の技術だと思う方が多いが、実は日本においても18世紀頃には、越後地方において「陰火」という名称で天然ガスが知られており、ガスを灯火として用いた最古の記録としては、安政の大地震(1857年)以前に盛岡藩の医師であった島立甫が、亀戸の自宅においてコールタールから発生させたガスを灯火として燃焼させたことが残されている。また同時期に盛岡藩の医師・鉱山技術者大島高任が水戸藩那珂湊に建設した反射炉の燃焼ガスを用いて照明とした記録もある。

1857年(安政4年)には鹿児島市の仙巌園において、島津斉彬により既存の石灯籠にガスの管を繋ぎ、照明としてガスを燃焼させた。

電気の直線的な光と違い、ロウソクと同じようなゆらゆらとする炎は見るものに安心感を与えると思いませんか。

Wikipediaを参考に書かせていただきました。