国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」は2日に地球温暖化を巡る最新の研究成果をまとめた第5次統合報告書を公表しました。

今のペースで温室効果ガス排出が続けば、今世紀末には人々の健康や生態系に「深刻で広範囲にわたる後戻りできない影響が出る恐れ」が高まり、被害を軽減する適応策にも限界が生じると予測。その上で、気温上昇を抑えるために「多様な道筋がある」として、迅速な実行を迫っている内容です。

有効な対策を取らない場合、今世紀末の世界の平均気温は2.6~4.8度上昇。海面は最大82センチ上がり、2度以上の上昇で穀物生産に悪影響が表れ、4度以上で食糧安全保障に大きなリスクが生じ、さらに、アジアで暑熱による死亡率が非常に高まるなど、「温暖化の規模や速度が大きいほど、人が適応できる限界を超える可能性が増す」と警告しています。

私たちにできること、もう一度しっかり考えないといけない時期だと思います。

毎日新聞 2014年11月02日の記事を参考にしています。
http://mainichi.jp/feature/news/20141103k0000m040066000c.html