ネジは右に回すと閉まり、左に回すと緩む…当たり前ですが、ふと考えると何故?って不思議になりませんか。
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ネジを発明したのは紀元前400年頃あのプラトンの友人のアルキタスとされています。
ローマ人たちは、銅や銀などでネジを作り、オリーブオイルを絞ったり、運河や灌漑、船底の汚水排水といったものなどに水を組み上げる仕組みとしてネジを使っていたそうです。いわゆる水ネジですね。

16世紀半ばにフランスの宮中数学者ジャック・ベッソンがネジ切り旋盤を発明し、さらに100年後。1797年に今の実用的なねじ切り旋盤をイギリス人のヘンリー・モーズリーが実現しました。

しかし当時はまだネジの統一基準などはなく、それぞれがそれぞれの思うようにネジを作っていたそうで、モーズリーの工場で働いて修行したジョセフ・ホイットワース氏が1841年にねじ統一規格を提唱する論文をイギリス土木学会に発表し、統一されるようになりました。

提言の内容はシンプルで、

1. ねじ山の角度は55度で統一
2. ねじ山は1インチあたりの山数を統一(但しねじ直径に応じて山数は変える)

だったそうで、右回り、左回りへの統一が書かれていないという事は当時は大方右回りで統一されていたようです。
ジョセフ・ホイットワースの提言で統一された規格のネジはウィットネジと呼ばれ、広く普及したそうです。


またネジの頭にはプラスとマイナスがありますが(最近はマイナスネジは見なくなりましたね…)
プラスネジは1935年、アメリカのフィリップと言う技術者が発明した物で、フィリップはラジオの箱にマイナスネジで部品を取り付けているとき、ドライバーが滑ったり、ネジの溝が潰れたりして、「なんとかならないものだろうか」と考えていてひらめいたそうで。 この発明により、マイナスネジよりもプラスネジの方が力を加えやすいですし、ドライバーからネジが外れにくいので扱いやすくなりました。


ちなみにタイトルのネジが右回りの理由ですが、
世の中の70%~90%の大多数の人は右利きで、右利きの人は時計回りに回す方が力が入るから、というのが定説のようです。

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こちらを参考にさせて頂きました…
http://www.gizmodo.jp/2014/10/post_15622.html