日本の伝統(ジャパトラ)に毎月古民家博士として寄稿しています。7月号では、「真夏の虫よけ」について身近な虫 イエカ、コバエ、ダニ対策をご紹介しています。

1、蚊

まずは一番嫌なのが夜中の蚊…
寝苦しい夏の夜は窓全開で寝たいものですが、そうすると何処からともなく「ブーン」というあの音が…
蚊の中でも人を差すのは「イエカ」。26度から30度ぐらいの気温がもっとも活発になります。夏場昼間は30度以上ですから少し涼しくなった夕方から夜にかけて活動が活発になります。

敵を知るにはまずその生息場所。
蚊は池や溝や水路、草むら、空き缶、軒下に置いた空の植木鉢などに溜まる水たまりからやってきます。

まずは家の回りにある水がたまった余計なものを撤収しましょう。ベランダの植木の受け皿等やひっくり返したバケツのそこの水たまりも見逃さないように!

次は進入路をシャットアウト!
網戸は破れていないか確認して、破れていれば張り替えを。
また玄関を開けるときも注意が必要。蚊は家の外で人が帰ってくるのをじっとまっています。そして人の汗や吐く息の二酸化炭素に引きつけられ人と一緒に家の中に進入します。

人だけでなく、買い物のビニール袋や洗濯物等にも引っ付いて進入します。

玄関から入る前に持ち物や自分自身もブンブン振って蚊を追い払ってから家の中に入りましょう。

それでも進入を許した場合には、蚊取り線香と蚊帳をまだ日のあるうちに準備をしておましょう。

2、ハエ

蚊と並んで嫌なのはハエ。こちらもコバエの発生源にもなり、また外から来る原因になる生ゴミをとにかく室内に置かない事。ビニール袋に入れて密閉した容器で保管してこまめに可燃ゴミで出すようにします。観葉植物を家の中にいているとクロバネキノコバエというものが発生する場合もあります。


3、ダニ

人につくダニは密閉された部屋に発生する「ツメダニ」、ネズミなどに寄生する「イエダニ」など。非常に小さい為に目に見えません。肌が露出している部分が咬まれるのはシラミや蚊、ノミの場合は地面からジャンプして人にたかるので足ばかり刺されます。それに対してダニは露出していない部分も刺されます。ダニに刺されると1週間ぐらい痒みが残る場合もあります。

家にいる大半のダニは「ヒョウヒダニ」と言う種類ですがこれは人を刺しません(アレルギーの原因にはなります)。あくまで「ツメダニ」や「イエダニ」が刺します。これらのダニは梅雨から夏に掛けて発生します。

ダニを防ぐにはネズミなどの小動物を屋根裏などにいる場合は駆除をし、部屋は掃除機を掛けてホコリを取り除きます。

部屋の風通しを良くして乾燥に弱いダニには効果があります。

ふとんなどは天火干しで熱でダニを退治しましょう。

殺虫剤を使わずにダニを駆除するのは民間療法ですがレモンアルコールというのがあります。毒用アルコールにレモンの皮を入れて15分ぐらい置きます。それを毎日畳やふとんなどにスプレーします。レモンに含まれるシトラールという成分がダニを寄せ付けないようです。*但しレモンアルコールは光毒性があり肌について日に当たるとシミなどになる危険性があるので注意が必要です。
あくまで自己責任でお願いします。

また日本の伝統のサイト(http://www.japatra.com)では、『ゴキブリ対策』についても紹介。

ゴキブリは夜中に活動し、臭いの強いもの、新鮮なものを好んで食べます。ホコリが溜まりやすい棚の上などの目の届かない場所や、冷蔵庫の裏などの暖かくて湿気のある所が大好きです。食べ物を置きっぱなしにしないで、部屋を清潔に保つことが大事です。部屋の湿度を上げないようにこまめに換気しましょう。外出中はテレビ等、使用しない物のコンセントを抜いて部屋の温度を上げないことも有効ですよ。



またゴキブリは柑橘系の匂いが苦手とも言われます。オレンジやレモンの汁を含ませた布を置いておくとゴキブリ除けになるようですよ。乾くと匂いが弱くなるので、湿らせた状態をキープしましょう。