今日は防災の日です。



地震がおこったら机の下や柱が多いトイレなどに逃げ込みなさいと習ったと思いますが、いまは少し違うようです。松山市消防局予防課の管 直樹(すが なおき)副主幹に松山市防災センターを案内頂いて7月に学んできたことを遅くなりましたが発表です!

地震がおこったら…

震度6や7などの大地震が発生した場合はそもそもその場から机の下などに移動することが困難だそうで、その場に頭を抱えてうずくまるのが精一杯との事。

古民家などの古い建物などの場合トイレに逃げるより家の加重が掛かっていない場所を探すか、2階建ての場合1階が壊れる事が多いので2階へ避難した方が安全かもしれません(火災が発生するような時は1階のほうが安全です)。また必ず火の元は確認して消すようにしましょう。

直に家の外に飛び出すのも古民家では危険です。古民家は土の上に瓦を載せた「土葺き瓦屋根」が多く瓦が屋根には固定されていないので建物が揺れると瓦が落ちてきます。あわてて戸外へ出ず、様子を見てから頭上に意識を払って避難しましょう。「瓦礫」という漢字を思い浮かべて頂くと判りますが、地震がおこって屋根の瓦が落ちる事はごくごく普通の事なのです(屋根の重みが無くなって建物自体の倒壊を防ぐ先人の知恵でもあります)またブロック塀なども倒れてくるのでなるべく離れて歩きましょう。

また避難をする場合にも地震の時は玄関の戸は開けて、火災のときは延焼を防ぐ意味で閉めてでるのだそうです。また自分の避難場所を知り合いに知らせる為に玄関に張り紙をする場合もありますが、これも外に張ると泥棒に不在である事を示す事になるので家の中に置いておく方が良いそうです。

室内では家具の倒壊による事故もおこります。寝室やリビングなどには背の高い家具はおかないようにし、テレビも飛び出してくるそうなのでしっかりと固定を、タンスや水屋も転倒防止の金具などで固定します。

また板の間に比べて畳の方が柔らかいので家具は転倒しやすいそうなので(板の間→タタミ→じゅうたん の順に倒れやすくなるそうです)畳の間が多い古民家はこれもチェックポイントです。


火災発生!

天ぷら油火災の消火体験をさせて頂きました。消化器は腰を落してしっかりと足を拡げて構え、火の先端ではなく中心に向かって安全ピンを抜いて、レバーをしっかり握って噴射します。消化器は10秒から15秒程度しか噴射出来ません。火の近く3mぐらいの距離迄近づいて消す事が大切です。また火が天井迄燃え広がったなら消化器での消火は難しいので逃げる方がいいそうです。
平成23年から寝室などへの煙感知式の火災報知器の設置が法令で定められています。古民家ではまだまだ報知器の設置されているもは少ないと思いますが最近は電池式で10年間持つものが出ていますので安全のため必ず取り付けるようにしましょう。

災害時に自力で1週間生き延びる…

災害が発生しライフライン(電気、ガス、水道)が止まった場合に備え、食料や非常持ち出し袋などの設備をもう一度点検をおこないましょう。特に食料や水は以前は3日間程度を備蓄していればいいと思われていましたが、最近の事例からすると1週間程度の備蓄が必要との事。避難所に行っても食料や水の配給は1週間程度はなにも出ない可能性が高いので自身で準備すると共に、今週の防災週間などを利用して賞味期限などが切れていないかの確認をしたほうが良いですね。