昨日は三重県の四日市で古民家鑑定の実技講習でした。

一般社団法人愛知県古民家再生協会と一般社団法人三重県古民家再生協会の合同開催の実技講習に講師として読んで頂き古民家鑑定のやり方をお話しさせて頂きました。



古民家鑑定は築50年以上の木造家屋の現在のコンディションと、固定資産税の評価とは別の価格査定、今迄の増改築の履歴の記載とこれからの記録を残せる家歴書、これから30年間のメンテナンスの計画を立てる予防保全計画書を所有者に提案する古民家に関しての唯一のインスペクションとなるのが古民家鑑定書です。



全国の古民家鑑定書資格者が調査し、鑑定書の作成は私がおこなっています。

古民家鑑定書をもとに建て替えるかリフォームするかの判断をしたり、売買の際の資料としたり、最近では登録有形文化財の申請の為の資料にしたりされています。

古民家鑑定書の仕組みを作って6年が経過…少しずつですが確実にその有効性が広がってきています。



今回の実技講習は築90年の母屋に築70年の離れがついた入母屋四方下屋造りの建物。所有者の方のセンスが良く、床の間を始めあちこちに生けられた花が建物の良さを更に引き立てています。

無個性な部屋を花などを飾り来る人をお迎えする事を平安時代に出来た概念で室礼(しつらい)と言い、日本の美意識であり伝統でもあります。

今回会場をご提供頂いた所有者の方に感謝です。