道後公園にある湯築城跡に昔の土塀が再現されています。

湯築城は、源頼朝と結び勢力を伸ばした伊予の豪族河野氏が建武年間(1334年~1338年)に築いた城で、江戸時代の『湯築古城図』によれば、内堀と外堀をもち、丘陵頂部の「本壇」と北方の「杉の壇」、東方の「中壇」の郭や家臣居住空間等を構えた、堂々とした平山城だったようで、昭和63年(1988年)から12年間発掘調査がおこなわれ、全国でも極めて重要な中世守護の城跡遺跡で国の史跡に指定されています。



その作り方は、幅70cm程度で川原の石を2列に並べ、石の間に小さな石を詰めた基礎を作ります。それを2~3段重ねます。そしてその上に粘土のブロックを積み重て表面に壁土を塗って仕上げられています。



土壁の上も瓦葺きではなく、サワラの木が勾配を付けておかれて旨は土壁のまんじゅうを乗せた形になっていて、遥か中世のロマンを感じるとともに、ブロックを積み重ねて行くやり方は今のコンクリートブロックの塀と同じ考え方であり感慨深いものを感じたので紹介してみました。

湯築城跡は武家屋敷も再現されていて入場は無料です。一度行ってみてください。