あこがれの古民家暮らし、スローライフ生活
でも生活を始める前に気をつけてたいチェックポイントがいくつかあります。今回はそれを解説していきます。

1、古民家を購入する際には登記を確認
古民家は歴史ある建物、建物には通常固定資産税という税金がかかりますが、木造家屋の場合は建築されてから25年以上経っていればこの税金がほぼ0円になっています。税金を支払わなくていいのは嬉しい事ですが、確認しておきたいポイントは登記が整理されているかどうか、物件を購入すれば登記をするのが一般的ですが、古民家の場合もうお亡くなりになったひいおじいちゃんの名前で登記されていたり、そもそも建物が存在しない?登記がされていなかったりするケースも。融資を受けたりする場合には自分名義に登記を完了させないと融資を受けれないのが一般的ですからこのように亡くなった方からの登記の移転や、未登記物件を登記する際には思わぬ時間がかかるケースもあるので早めに確認して準備をするようにしましょう。判らない場合には土地家屋調査士や司法書士さんなどに相談を!

2、建物の状態を確認し、引っ越し前にリフォームを
住み始めてからリフォームをする場合もありますが、出来れば引っ越し前にリフォームを終わらせておく方が生活は快適です。リフォームはどれだけするかが重要。お金をかければどんどん良くなりますが予算に限りが有るのが普通ですよね。リフォームしたい場所に優先順位を付けて時には諦めも大切です。快適性を求めるリフォームを望むなら、

構造体の補強、シロアリ防除は安心して長く住む為重要なポイント。できれば最優先すべき内容です。

水回り(キッチン、お風呂、トイレ、洗面所)

リビングとして使用する部屋の断熱性のアップ(アルミサッシなどへの交換や床下の断熱、窓を大きくしたり天窓を付けたりして明るくする)など

屋根、外壁の雨漏り防止、雨漏りを現状しているなら修理するのはもちろんですが、雨漏りしそうな箇所を事前に把握しておく事も重要です。

各部屋のお化粧直し、ふすまや障子の張り替え、畳の入れ替え、壁の塗り替え等はどこまでするかよく考えましょう。
ふすまや障子などは住み始めてからも自分でも出来る工事です。

3、電気の容量を確認
古民家の場合電気の容量(コンセントの数など)が足りない場合がほとんど。またコンセントの数が足りていても電気の容量が小さいとすぐにブレーカーが落ちてしまいます。これは生活する上では結構なストレスになります。電気器具は電気を熱に変換する器具が特に電気を消費します。台所にある炊飯器、電気ポットや電気ストーブやセラミックヒーター、エアコンなどの空調機器。アイロンやドライヤーなども実は結構電気を消費します。電気屋さんに依頼してコンセントやブレーカーを増やす事が必要ですし、そもそも家に引き込まれている電線が細い場合には電柱から電線を引き直す工事が必要になる事もあります。何処でどんな電気器具を使用するかをイメージして引っ越し前に工事をすましておきましょう。

4、お水の確認
一般的な住宅では水は水道水を使っているのが当たり前ですが、古民家の場合井戸水を使用していたり、水道水と井戸水を併用して使っていたりします。前の持ち主に確認して、井戸水を飲料水として使用する場合には定期的に水質検査を行なう事が必要です。地域の役場や市の水道課などに相談して水質検査をしてもらうようにします。

5、下水の確認
住宅で使用した水やトイレの排水は浄化槽や下水に流れていきます。古民家でトイレが汲取の場合には台所やお風呂の水は近くの溝などに流されている場合が多いですが、住宅に使用された水(生活排水)をそのまま河川等に流す事は環境破壊に繋がります。例えばお米を洗った水も水質を悪化させます。下水の放流区域であれば下水工事を、下水の無いエリアであれば浄化槽を設置するようにしましょう。それぞれ工事費の一部は補助が出たりしますがいくらかの工事費は必要です。何十万円かはかかるので予算を見ておく事と引っ越し前に工事を終わらせないと生活し始めると水を流せなくなったりして不便なので早めに工事を終わらせるようにします。詳しくは水道屋さんに聞くか、市町村の役場でも教えてくれます。また下水道や浄化槽それぞれ毎年費用が必要になります。下水は水道を使った量に合わせて下水道使用料金が、浄化槽は点検やメンテナンス料がかかります。


明日は生活する上でのより詳しいチェツクポイントを書きます。