古民家とは築年数が50年以上経った木造家屋、どれだけ愛着を持って手を入れられてきたか、大切に使われてきたかによってその状態は千差万別。コンディションのいいものもあれば悪いものも。素人では表面的な見た目の善し悪しは判りますが、住んでいく為に大切なのは実は見えない部分。骨組みやシロアリ、雨漏りや建物自体の傾きがあるかないかに寄って今後の寿命とメンテナンスにかかるお金が変わってきます。

古民家を購入する際にチエックしたい項目としては、


1、雨漏りしていないか
雨漏りする場所としては外壁と屋根、雨漏りをすると天井板や内壁などに雨だれ跡が残ります。色の変色した部分が無いか確認しましょう。また屋根裏等ものぞけるなら除いてみて確認しましょう。

2、シロアリ等がいないか
シロアリは建物に取って害を成す昆虫。湿気が溜まりやすい場所(床下やお風呂場など)に発生します。シロアリは光が苦手なので木材の表面を食べずに内部を食べます。表面的には判らないので柱などを木槌で叩いてみて内部に空洞が無いかを調べます。また住んでいる人に羽アリが出ていないかやシロアリの防除工事を何年前ぐらいにしたかも確認。できれば専門家に床下に潜ってもらって調査する事をお勧めします。

3、建物の傾き具合
建物が傾くのは、地盤が柔らかく上の建物が傾く場合(不同沈下)と建物自体に過去の地震などの力が作用して傾いている場合と、建物の骨組みの強度不足で自然と傾くなどのケースがあります。どちらにしても建物の傾きは長期間どこかに無理な力が加わるので改善したい項目。ただ、建物は人が作る物なので誤差による精度的な傾きも当然あります。誤差に寄る傾きか何かの要因による良くない傾きかを見分けるのは素人では難しいので専門家に判断してもらうことをお勧めします。

参考迄にですが、古民家の場合柱の傾き具合は1mの高さで12mmまでの傾きは問題ないとされています(現在一般的な在来工法の住宅は1mで6mmと厳しい)古民家の方が傾きの許容量が多いのは古民家は免震的な構造で揺れても元に戻る構造だからです。