$「こだわり」の建築士日記 

江戸時代から明治にかけて建てられたと見られる塗屋造りと呼ばれる建物です。屋根は切り妻の瓦葺き、正面に3尺5寸の下屋庇がついています。1階は南側が土間で、北側は板敷きと3帖の畳からなるミセ部分と、東側後方に4帖の板敷き部分があります。

箱階段がついており、それを上がると厨子(ずし)と呼ばれる2階があります。2階の窓は虫籠窓(むしこまど)が設けられ、軒裏部分には防火の為に粘土と漆喰で塗り込められたハチマキに覆われています。ハチマキには厚みがあるので2階の虫籠窓はそれを切り取るような形で設けられており、独特の雰囲気があります。外壁は移築前は漆喰に黒色が塗られたものでしたが、移築後は白色に戻されています。

また、わざと壁の一部が仕上げられておらず荒打ち、返し壁、砂ずりと壁の仕上がって行くプロセスを確認する事が出来ます。

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