チセは、北海道や千島列島、樺太の先住民族であるアイヌの伝統的な古民家で、周辺の山林から得られるエゾマツ、トドマツなどの木を素材とし、掘立柱を地面に立て、柱と梁を組んで屋根を支えた寄棟の掘立柱建物の簡素な住宅です。

$「こだわり」の建築士日記 

アイヌとは、日本とロシアにまたがる北方先住民族で、2006年の調査では北海道に約2万3千人の方がいらっしゃいます。アイヌとはアイヌ語で「人間」を意味する言葉で、もともとは自然界の全てのものに心があるという精神に基づいて自然を指す呼称「カムイ」に対する概念としての「人間」という意味であったとされ、アイヌ民族は文字を持たず、ユーカラという叙事詩が口承で代々伝えられてきました。

写真はアイヌ民族博物館ホームページから転記させて頂きました。
http://www.ainu-museum.or.jp/info/map.html#sauncise