映画 魔法少女まどか☆マギカ 叛逆の物語
個人的面白さ度 ★★★★★4.7点泣けた。とにかく泣けた。賛否両論あるみたいだけど、素直に、ほむらちゃん、頑張った甲斐があったね、良かったね、本当にお疲れ様と言いたい。前半は、これまでのまどマギの世界とは、うってかわって、いないはずの人たちが揃って仲良くナイトメアなる敵と戦ってる。跳ねっ返りの隣町の魔法少女は、クラスメイトになっていたり、既に死んでたはずの魔法少女が復活してたりと、平行世界なの?と少し違和感を感じさせながら、物語は進んでいく。ファンが期待してるだろう五人揃ったのシーンをふんだんに見せてくれる。プリキュアなどの子供向けアニメを彷彿とさせる派手な変身シーンや数え歌のやりとり…。良かったという人が多いけど、さすがに気恥ずかしく、目を覆いたかった。どこか居心地の悪い、平穏な世界。あちこちに無数に描かれる不穏な気配。そして、やっぱりこの世界はかりそめのものだった。ほむらは、その真相に気づく。前半ではキューとしか言わなかったキュゥべえが、その真相を語り始めてから、怒涛の後半戦。何度も同じ時間を繰り返し、必死にまどかの幸せな未来を作ろうと頑張ったほむら。せっかく身を挺して、魔女のいない世界を作ったまどかの決意と努力を無駄にしようとするキュゥべえ。そりゃ許せないよね。まどかが語った、中学生なら当たり前の、独りぼっちはさみしい、という気持ち。にもかかわらず、誰の記憶にも、両親にさえも忘れられてしまうほどの代償を払ったまどかを救うために、魔女になることを決意するほむらの気持ちは痛いほど分かる。最終的に、魔法少女仲間や、映画を観てる多くの観客、最愛のまどかにすら理解してもらえない、ほむらの真意。悪魔のような存在になることを選択し、まどかを現実の世界に連れ戻す。あえて、嫌われ役を買って、憎まれ口をたたく。ほむらが本当に悪魔になったとはどう考えても、思えない。自分のエゴのために、円環の理を改ざんした訳じゃない。第一、悪魔は「愛」を大切にする存在じゃない。まどかも、マミも、さやかも、杏子も、幸せを願って魔法少女になった。けど、自らが大きな代償を払う結果になってしまった。ほむらは、みんなの幸せのために、まどかがそうしたように、自分を捨ててこのような行動に出たのだ。ほむらの一番の夢だった、まどかと一緒に過ごす当たり前の日々を、ほむらは結局手に入れなれなかった。自分の夢を捨てて、人の幸せを実現した行動をエゴとは呼べない。この物語は、最初からずっとブレることなく一貫してる。ほむらは、何より大切な友達に不幸になってほしくなかった。この新編において、やっとキュゥべえからの呪縛を解き放ち、まどかを救うという未来を手にすることができた。誰もが願った未来や日常を、ほむらが取り戻した、というエンディングだ。個人的にはほむらにこそ、幸せになってほしかった。ほむらの覚悟と決意はすごいけど、ほむらも中学生の女の子。彼女のさみしさを思えば、あまりに悲しい結末。もし、続きがあるなら、ほむらも幸せにしてあげてほしい。