(少々長い話)

ここのところ、体調がすぐれず、
気分も晴れない。

仕事帰りの電車の中で、ダルさで
ふさぎぎみだった気分を変えようと、
iPhoneアプリを見ていた。

泣けるエピソードを集めたまとめアプリだ。


例えばこんなエピソード。


「阪神大震災後のはなし」

当時オレはあるファミレスの店員をしていて、震災後、ボランティアでバイキングのみのメニューを無料で提供する事になった

開店と同時に満席になって席待ちの列、繁忙期以上の忙しさだった

お客さんの中には着の身着のままで来る人がいて、他のお客さんが「自分は家が残っているし、帰れば着る物がある」と言って上着を差し出す光景を時折目にして、目頭が熱くなったのを覚えている

昼を過ぎた頃、待ち列の中にやたら身奇麗でアクセをジャラジャラ付けた若い男女二組がいた。
彼等は使い捨てカメラで撮影してはギャーギャー騒いでいた

さらに彼等は皆が我慢して並んでいる中、「はやく席に案内してよ」と文句を言うばかりか、「席に着いたら、即ビール4つね」「わたしパフェたべたーいw」とワガママ放題

見るに見かねてケンカ覚悟で退店願おうとしたその時、一人の御老人が「あんたら、観光に来たのなら、頼むから帰ってくれないか!」と涙ながらに訴えた

すると彼等は「カンケーないよw」「ナニか言ってるーw」とケラケラ笑って茶化すだけ

さすがに頭に来たオレが「申し訳ないですが、出て行ってもらえますか?」
と啖呵をきった瞬間、オレの肩をポンと叩いて前に割って入る男性がいた

男性は腕まくりをして見事な刺青を見せ付け、傍若無人な若者たちの前に立つと「オイ、にいちゃんら はよおうちに帰って、テレビでも見とかんかい!」と一喝彼等は黙ってスゴスゴと、埃一つ付いてない国産高級車で帰っていった

その後、ヤのつくヒトであろう男性は帰り際、「店員さんはケンカしちゃいかんよ、そういうのはワシらの仕事やからw」
「食事ありがとう、おいしかったよ」と言って店を後にした
その時の男性の埃まみれのパンチパーマにヒビの入ったサングラス、
少し足を引きずって歩いて帰っていく姿が印象的だった

「コールセンター」
みなさん、朝食は普通パンやごはんを食べられる方が多いのではないかと思いますが、
私はちょっと特殊で、毎日餅を焼いて食べています。真夏でも真冬でもです。
切り餅2kgのお徳用パックなんかを買って、大体毎朝4切れくらい食べているのですが、
磯辺焼きは本当に美味しくて、10年近く食べていますがまったく飽きる気がしないです。

ある朝、「こんなに美味しいものを毎日食べさせてもらっているのだから、
メーカーに感謝の気持ちを伝えなければ!」と唐突に思いたったので、
袋に印刷されているお客様相談センターに電話しました。応対は若い声の女性でした。

コールセンター「はい、~~お客様相談センターです」
私「お忙しいところすみません。いつも御社の餅を食べさせてもらっています」
コ「ありがとうございます」
私「もう毎日のように美味しいお餅が食べられて、本当に感謝しています」
コ「(早く要件を言えよ、的な雰囲気で)こちらこそありがとうございます」
私「もう何年も食べ続けているんですが、これからも買い続けていきたいと思っています」
コ「お客様にそういっていただければ何よりです(そろそろ要件が来ると身構えている感じ)」
私「私の感謝の言葉を、どうか現場の方々にもお伝えください。お忙しいところありがとうございました」

コ「え…えっ!お客様、それだけですか!?」(本当にそういわれたw)

私「ええ、本当に美味しくて感謝しているので、その声をお伝えしたくて…」
コ「あ…ありがとうございます(完全な涙声)」
私「これからもよろしくお願いします(泣くとは思ってなかったからビビる)」
コ「あ、お客様!現場にお伝えしますので、どうかお名前を教えていただけないでしょうか?」
私「ええ、横浜に住む○○と申します。よろしくお伝えください」
コ「本当にありがとうございました。どうぞ今後ともごひいきにお願いします」

きっとつらいことの多い職場なんだろうなあ、と思いつつ、やっぱり電話して良かったと思いました。
個人的には、それから1週間くらい胸がスーッとしました

ヤバイ。電車の中で涙が止まらない。
このままじゃマズイと思い、
笑える話を読みはじめた。


「問」

問:「あたかも」を使って短文を作りなさい

答:「冷蔵庫に牛乳があたかもしれない 」


問:「あたふた」を使って短文を作りなさい

答: 「ACあたふたが壊れて困ってしまった」


ヤバイ。笑わずにはいられない。
声を出さずにいられない。
慌てて電車を降りた。

家まで歩いている間も笑っぱなし。

雨が降っていてよかった。
多少は傘で顔を隠すことができたから。
それでも、何人もの人が、
不審者を見るような表情で、
すれ違った。

ま、気分転換はできた。