皆様、選挙活動といって真っ先に思いつくのは何でしょうか?
私は街頭演説と選挙カーなのですが、実は一有権者としての私は両方とも大嫌いでした。選挙前の1週間だけ街頭でスピーチをされてもどうも気持ちが入っていない様に感じてしまうし、選挙カーからの名前連呼はうるさい以外の何でも無いからです。(後で聞いたのですが、選挙カーからは名前の連呼しかしちゃいけないとか‥本当だったら何の為の制約なんだか‥)
実際、スピーチをやっていても落選している候補も見てきたので、効果自体もプラスマイナスゼロ位なんじゃないかなぁ‥と思っていましたが、今回ばかりは勝手が違いました。東日本大震災の影響で早々と政見放送が中止されたからです。数少ない、しかも悪い印象の無い政策アピールの場が閉ざされた私は街頭スピーチをやる事にしました。
私の場合、告示日前の街頭ではチラシ配り。選挙としてのスピーチは告示日後の4/19と4/23、実質2日だけです。

一般的に使われる拡声器は出力20Wのやつです。これはかなりのパワーで、実際にウルサいので、私は最初から敬遠していました。思ったより価格が高いというのもお金のかからない選挙を目指す私には気になった点です。(ただ、レンタルが有るようなので今考えてみればそれでも良かったかも知れません。)
私はピグノーズという持ち運び用の5Wギターアンプに以前から持っていたSHUREのマイクを繋いで使おうと思いましたが、前日にマイクが壊れている事に気がつきました。どうやらマイクなんて壊れるものでは無いという油断が有ったようです。
そこで真っ先に考えたのがiPhoneをマイクにする事でした。『iMic』というアプリを購入したのですが、残念ながらノイズが酷くて使えたものでは有りません。
開き直った私はポスター貼り中の二日間はこれまたiPhoneに録音した演説を流そうとしました。ところが、iPhone標準のボイスメモ機能はボイスレコーダーとしては素晴らしいのですがリピート再生が出来ませんでした。そこで購入したのは『レコーダー』というアプリ。これは連続再生も出来て最高。(感謝!)録音したものをiPhoneのイヤフォンジャックからピグノーズに繋ぎ、リピート再生しながらポスター貼り。ピグノーズは単三電池6本で動かしますが、エネループで交換無く一日もったので助かりました。
流石にポスター貼りが終わった後も録音スピーチではマズいので買ったのが「パソコン用のクリップマイク」でした。しかし、結果的にこれは出力が弱くて音が出ませんでした。そこで思い出したのが、昔、効果音収音用に買ったSONYの『ECM-MS907』というマイクです。これも単三電池を入れる必要があるのですが、出力も十分で助かりました。

$ごく一般の社会人が「日本の将来を今の政治家には任せてはおけない!」と思った時に読むブログ-拡声器代用品
4/19、私は自転車で通行人の多い場所を探しながらスピーチをして周っていました。もともとアガリ症(!)(-。-;)なのと話も短くは無いので、目次を手に持ちながらスピーチをしていましたが、二名の方から「たまにでも紙を見るようじゃ駄目」とご指摘いただきました。これはごもっともなご指摘で長くても覚えるべきだったと反省。
4/23は投票日前日で緊張しているとか恥ずかしいとか言っていられないのでタスキをしたまま電車に乗って吉祥寺、三鷹、武蔵境の各駅をグルグルしながら演説をしました。武蔵野市独自の英語教育充実をうったえていたので、発音がイマイチでも英語スピーチも少しだけしました。
確か「We all adults must keep this Musashino-city and entire Japan safe for next generation! I hope most of you will agree with me. Then we can do that!」と言っていたと思います。私の英語なんてこんな物ですが、英語教育の必要性をうったえる為には丁度良かったのでは?と思います。

少し話しがズレますが、この演説中、私は武蔵境南口で他候補の応援演説に来ていた現武蔵野市長と揉めました。
実は私は武蔵野市の被災地への支援対応に以前からずっと納得がいっていませんでした
財政豊かと言いつつも当初の発表が「20名の被災者を1週間だけ体育館で受け入れます。岩手県の友好都市に(だけ)職員と支援物資を送る」というものだったからです。
私が我慢できずに問い合わせたのは以下の点です。

1.「受け入れはもっと出来ないのか?実際被災者は来たのか?」→「市はやらない。都が都営住宅に受け入れている。被災者は結局、一人も応募が来なかった」
2.「処分する自転車を被災地に送っている自治体がある。武蔵野市はやらないのか?」→「保有期間が切れた自転車は処分するので検討はしているが、出来ても数台」
3.「友好都市以外に支援物資の輸送はしないのか?」→「その友好都市も想像していた程、被害が大きく無かった。更に物資は十分だからもういらないと断られた。他の場所からは要望が無いので予定が無い」
4.「水道の放射性物質測定結果の発表が3日遅れだが、都の検査機関に即日調査の依頼が出来ないのか?」→「受け付けているという話を聞かないので依頼出来ない」

お役所仕事にしか思えなかったのですが、応援演説の中で市長が「武蔵野市の被災地対応の素晴らしさ」を延々と語りだしたので、何たる上っ面市長だ‥と感じた瞬間、武蔵野市のホームページで作業服を着ている市長の写真が思い浮かび、我慢できずに「あんたは本気で素晴らしい対応をしたと思っているのか?市民として恥ずかしくてしょうがない!」と言ってしまったのです。結局、候補者の友人という方からなだめられている間に市長は怒りながら車の中に消えていきました
他の候補に直接文句を言ったわけでは無いのでセーフだと思い込もうとしていますが、私が言いたいのは私より気の短い方は気をつけましょう!という事です。
選挙期間中、他の候補とすれ違うと例のエール交換とやらをされますが、私は気がすすまない相手には会釈のみで終わりでした。実際に自分がおかしいと思っている政策を叫んでいる人には「ご健闘をお祈りします!」なんて言えませんよね?そもそも、良い議員が揃っていれば自分が立候補する必要なんてこれっぽっちも無いのです!正直、バラまきばかり拡声器から叫んでいて、落選して欲しくてしょうがない候補など一杯いました

結局、私なりの一人反省会では、一週間の選挙戦中は毎日スピーチをするべきという結論に達しました。
私は要点リストを見ていたし60点位だったと思いますが、急場しのぎにしてはやって良かったかな?と思っています。

私みたいな(!?)アガリ症の方も頑張ってスピーチ練習をしましょう!