旦那と長女を見送って病室に戻り、看護師さんに質問した。
私「やっぱり、立ち会い出産はできないんでしょうか?」
看「今はコロナ禍なので…立ち会い出産も出来ないし、面会も出来ないんですよ。」
私「一人で産む自信がなくて…とても不安なんです。」
看「分かりました。上の者に相談してみます。ご希望に添えないかもしれませんが…」
私「はい、すみません。よろしくお願いします。」
自分でも、こんな我が儘申し訳ないと思った。コロナ禍で妊娠する事のリスクや、周りにかける負担…よく考えたつもりだったけど、自分が死産する事なんて想像もしていなかった。
しばらくして、旦那が帰って来た。やっと夫婦2人きりになれた。
旦那はいきなり死産を宣告されて、泣く時間もなく用事に駆け回ってくれた。
私はベンチに座った旦那を、抱き締めた。普段絶対こんな事しないんだけど、この時はとにかく旦那を抱き締めてあげなくちゃ!と思った。
2人とも、声をあげてわんわん泣いた。
私「ごめん…ごめんなぁ…」
旦那「謝らんでいい。誰も悪くない…」
ひとしきり泣いて少し落ち着いた頃、看護師さんがワゴンを持ってきた。これから部屋を移動するようだ。
荷物をまとめて、病室を出た。
案内された病棟は、今居る病棟の向かいの分娩センター。
すごく見覚えがある。
長女の時、入院していた場所だ。あの時は切迫早産で、車椅子に乗ってこの自動扉をくぐったけど、今回は歩いて入る…。
看護師さんは、分娩センターの更に奥の、インターホンがある扉を開けた。
MFICU…。母体胎児集中治療室。
赤ちゃん亡くなってる私が入ってもいいんだろうか?と思いながらも、懐かしい景色をボーッと見ながら歩いた。
私「懐かしいね…」
旦那「うん…」
病室は、長女の時に入院していた部屋の作りとほとんど同じだった。
懐かしいけど、あの時と全く状況が違うなぁ。
部屋でボーッとしていると、看護師さんが来た。これから点滴のルートを取るそうだ。
これがめちゃくちゃ大変だった。まず、一人目の看護師さんに2回失敗された。
看「すみません、血管の生きが良すぎるみたいで。」
生きが良すぎるって(笑)今まで何度も入院したけど、点滴のルート取るの失敗された事一度もなかったぞ。この看護師さん、針を刺す時明らかに手が震えていたし、絶対下手なんやろー。と心の中で突っ込み。失敗した所が地味に痛い
看「2回失敗したので、違う人を呼んできますね!」
そして、2人目登場。どうやらここの病院は2回失敗したら他の人と交代する決まりらしい。
そして、2人目の人も2回失敗。なんで~
看「ちょっと時間を開けますね!その間に処置の説明をして、一回目の処置を先にしますので。何度も失敗してごめんなさい。」
私「全然大丈夫ですよ。分かりました。」
これからもっと痛い事が待ってるんだから、これくらい大丈夫。大丈夫。めっちゃ痛かったけど。
処置の流れは簡単に言うと、子宮口を広げるために風船やラミナリアを入れる。子宮口がある程度広がったら陣痛促進剤を開始する。場合によっては人口破膜する。という感じ…。
色んな天使ママさんのブログで、このラミナリアがものすごく痛いというのを予習していたので、かなり身構えた。
そして最初の処置に呼ばれた。
先生「これから風船を入れますね。」
え、ラミナリアじゃないの?とりあえず良かった…。
ホッとしたけど、この風船…入れる時お腹がズンと痛かった。でも我慢できる痛み。
処置が終わって、スタスタ歩いて病室に戻り、看護師さんに言った。
私「あんまり痛くなかったです。明日ラミナリアを入れるんですか?かなり痛いと聞いてビビってるんですけど
」
看「いえ、ラミナリアは多分入れませんよ。本当は風船を入れる前にラミナリアで子宮口を広げるんですが、ぷりんねこさんはそこを飛ばして風船入れることが出来たので」
私「え!!そーなんですか
」
なんという朗報
そんな事があるんだ!かなりホッとしたけど…翌々日、やっぱり地獄を見ることになるのだった
(←この話はまた追々)
この後また別の看護師さんが来て、点滴ルート5回目でやっと成功
そして、立ち会い出産の事を院長に掛け合って下さったらしく、立ち会いも、入院付き添いも
ただし泊まりは
と、お許しをいただきました。本当に感謝しかありません。
もし、この時一人で出産していたらトラウマになっていたかもしれないし、旦那の死産の受け止め方も違ったかもしれません。大きな総合病院なのに、私達個人の心に寄り添ってくれて本当に感謝です。
この日は、この後旦那を見送って、シャワーに入って終了。
色々盛りだくさんで疲れたけど、全く眠れず…。
動かないお腹をさすりながら、あれだけ頻繁に張っていたお腹が今は何ともない事に気付く。
痛みも、張りも、胎動もない…。
あの張りは、赤ちゃんが生きてた証しだったんだなぁ。そう思った。
色んな事を考えて、考えて、少しだけ眠れたかな…?気付けば朝になっていた。
≪続く≫