歳をとらないとわからないことってあるもんだなあと

つくづく最近感じることがある。

 

まず、これは多くのひとが経験することだと思うけれど、

歳をとるとテレビの音がやたら大きい。

テレビにより違うのかもしれないが、

最近の我が家の平均的ボリュームは30。

まわりに雑音があると、平気で35位にアップされる。

生前の父が30以上にすると、いらいらしたものだった。

 

それから、わたしたち夫婦の経験では、鼻水が出やすくなる。

それも、熱いもの、辛い物を食べ始めたときがてきめんだ。

そんな時は夫婦してティッシュが欠かせない。

やはり生前の父が、そうだった。

店に行くと、父のまえには大量のティッシュが!

ちょっと気まずい思いをした。

他の人に聞いたことはないけれど、

これも老化現象でしょうか?

 

それから、はたと思い知らされたことが最近あった。

ずいぶん前のことだ。

義理の母の誕生日に松坂牛のA5等級の牛肉をプレゼントしたのだ。

自分達では買ったことがないいい肉だ。

すき焼きかしゃぶしゃぶにでも、と思って奮発した。

お礼の電話がきた。

「ありがとう。もう、こんな高いものは送らんといてよ」と義母。

「たんぱく質をとるのは大事ですからね、たくさん食べてくださいね」

当然喜んでくれたものと思い、翌年も同じ牛肉を送ったワタシ。

「お義母さん、また牛肉を送りましたからね」

「まあ、要らないと言ったのに、また、送ったかね?」

と電話口で何やらもごもごする義母。

それはどうも、あまり嬉しくない感じの口調だった。

 

先日のことだ。

知人から高級な牛肉が届いた。

自分達では買えない上等な肉だった。

やった!とばかり喜び勇んで焼いたのだった。

 

一口目はおいしかった。

しかし、少し食べたら、もうその脂っこさに辟易してしまった。

それで、気づいた!

ああ、これだったのか、お義母さんのあのもごもごは。

はじめてこころから納得がいったのでした。

 

若いがゆえに?思いが至らないことがいっぱいあったなと反省する。

今は、父も義母も他界してしまった。

いまだったら、本当にそうだねっていってあげられたのに。

 

若いということは、ときに罪なことである。

そして、いまや、若者に対して、

「そのうちわかるよ」

という側にいつの間にかなっていたんだなって思う。