やっちまいやした。


男らしくグギっと。



お客さんと飲み行く約束をしており、早くついてしまったので近くでお茶していたら同僚から電話が。


同僚「もう集まってんですけど。。。」



い?待ち合わせ時間まであと15分とかあるじゃん。


そろそろパソコン畳んで、さー行こかって感じだったのですが。


お客さんは結構偉い人で。


こりゃ待たせちゃいかん!ってんで走りましたよとうもろこし先生。お客さんが見えてから。



と、お客さんもあちきに気付いて、30m位離れたところから、あ、どうもってやろうとした瞬間。





グギっと。




あ。やっちゃった。やったわやった。


懐かしい感覚。これひび入った。わかるんだな経験者ってのは。



とりあえずすんげーいてー。


でも客に悟られてはいかん。何食わぬ顔で苦笑いしながら



あちき「躓いちゃいましたー。かっこ悪いですね」



お客さん「大丈夫でした?結構な角度で足まがってましたけど。。。」



あちき「いや、ぜーんぜん大丈夫ですよ。い、いて、何でしょうねあの地面の突起は。


あんなのふざけ、いや危ないですよね。い、いで、いや、じゃ行きましょうか。」




そんなこんなで居酒屋へ。




まてよ。



どんなに医学に疎いあちきでもわかるぞ。


骨いてもーたときにアルコールは。いやしかし接待で飲まないわけにも。



ってなわけで生ビールぐびぐび。足首ズっキンズキン。



や、やべぇ。あんま飲むと痛みが増すかもしれねー。


かといって3人で飲んでて飲まないと目立つしな。




そこであちきは考えました。ボトルにしたらちびちびやっててもあんまり目立たないかも。


そっこーで焼酎のボトルを注文。同僚とお客さんにぐいぐい注いじゃって、


あちきのところには氷をガンガンいれて。



作戦成功だよ。2人ともガンガン飲んじゃってるよ。あちきが飲んでないの気付いてないよ。





悲劇は突然訪れました。





トイレいきて―。



足首ずっきんずきんするけど、歩けるかどうかわかんない。


お客さんの前でイテテってなるのも心配させちゃうしかっこ悪いしで。


いやもしかしたら立てなくてころんじゃうかもしれない。


どんな状況になるか全然分からない。


はてどうしよう。




あちき覚悟決めました。




トイレ行かない。


幸いにしてあちきの作戦が功を奏したのか、あまりぐびぐび飲んでないので我慢できなくもない。



と。



お客さんがトイレに立ちました。


すかさず同僚に、


あちき「足折れたかもしれません」


同僚「い???病院行ってください。この後すぐ。」


あちき「了解です。そろそろ締めましょう」


同僚「いや、、、お客さん気持ちよく飲んでるしな。なるべくその方向で。。。」




いや気持ちが分かってもらえただけで満足です。


なるべく楽しく飲みたいのは山々ですが、とにかく片時も痛みがあまたから離れない。


すべての会話に集中できない。


でも同僚もああいってくれてるし、早めに切り上げる方向かなと。。。



と、お客さんがトイレから戻ってくると、



同僚「もう1本ボトルいれますか」




伝わってねー。



もうやばい。なんだか足首しびれてきた。


パンパンに張れちゃって靴がきつくなってんだ。うーん、どうしよう。




このあたりから記憶が定かではないんですが。


軽く酔っ払っていたのと、痛みに我を忘れているというか、意識朦朧というか。




お開きになり、さー、いよいよ歩かなければならない時がやってきました。



あ、あるけねー。みんな歩くの早い。ついてけない。つーかあちきが遅すぎるだけなんだけど。



きっと秒速30センチくらいで歩いていたと思う。


なんだか苦し紛れに口を突いて出た言葉は、




あちき「お客さんに電話しなきゃいけないんで先行ってください。」



いやもう11時よ。どんな緊急事態よ。


それまで4時間くらい一緒にいたけどだーれにも電話してないじゃない。


酔っ払いな皆さんはそんなこと疑問にも思わず。あ、それじゃーってんで去っていきました。




さーってと。



病院を探さねば。


でも立ってられない。痛みに冷静さも失ってる。


とにかく奥さんに電話して伝えねば。


電話すると、



奥さん「気持ち悪い。朝からジュースしか口にしてない。気持ち悪い。早く帰ってきて。」


あちき「足にひび入れたかもしれません。」


奥さん「え。」



奥さんのつわりもぶっ飛ぶほどの衝撃だったこでしょう。


いや実際はそんなことじゃぶっ飛ばないのがつわり。


そうです。先週あたりからとうとうやってきました。魔のモーニングシックネス。ざ・つわりです。



思い出すな。前の時はこんなにも人ってがら悪く苦しむんだなんて思ったものです。


そんな奥さんが調べてくれましたよ夜中にやっている整形外科。



意外にもうちのすぐ近くにあり。



いつも使っている駅から徒歩2分くらいのところで。2分くらい。そう、2分。健常者なら。



その2分を、、、タクシー使っちゃいました。



いや少しくらい大丈夫と思ったのですが。まあ悪いことは重なるわけで。



突然の土砂降り。走りゃぁほとんど濡れないでいける距離ですが。


なんせ秒速10センチほどまで落ちてます。



いやタクシーの運転手さんもやさしかった。


病院の先生も、看護師さんも、受付の守衛のおじさんも。



みんなやさしかった。小走りで地面の突起物でかくんってやっちゃったドジなあちきに。




なんといっても奥さんが優しかった。



つわりで苦しんでるのにほんと申し訳ない。



帰ってくると、



奥さん「うげー、きっちょぁりぃ



と温かく迎えてくれました。




しかしなんだな。3人家族で、旦那さん足捻挫して秒速10センチくらいでしか動けず。


奥さんつわりで動けず。


せいちゃんのみ唯一の健常さ。



この家族いままともな契約行為できませんから。




あ。あちきは頭は病んでないのか。



な。たぶん6wくらい。

行って来やしたぜ、行った来やしたとも妊婦健診。


まあたいそう立派な産婦人科で。ホテルすかここ。受付フロントって呼んでいいすかって感じのとこで。



やはり昨今こういうところじゃないと流行んないんすかねーとか思いつつ、予約制なのですぐ呼ばれました。

せいちゃんのお産の時とは大違いだな。あれは過酷な戦争だったしな。




まずは奥さん尿検査に呼ばれました。


紙コップもって、てけてけ行って帰ってくると、



奥さん「なみなみ出したったわてへ



と、どや顔。


えーと、一緒にしちゃ悪いとは思うんですけど健康診断の時の尿検査は50㏄位って言われますよね。



奥さん「ん?そなの?あふれんばかりに入れてきた。ちょっと傾けたらこぼれるかもね」



ま、そこはコントロールが効かないということで。すでに妊婦の兆候ですな。




その後すぐに呼ばれたので診察室に入っていくと、



先生「妊娠の兆候です。でもこの月齢だとエコー見ても何も見えないと思います。というかよく気付きましたね。かなり気にされてたんですか?」



ええ、ええ、そう思うのも無理もないと思います。


だって明日生理予定日だって時に直感で検査薬やってみたんですから。



先生「いま4週くらいです。普通の方だとあまり気づかれないレベルなのでまだ胎嚢も見えないと思いますが、後で見るだけ見てみましょう」



はいはい。一応来ましたからね、見るだけ見てください。



先生「あとは何か気にされていることやご希望はありますか?」




奥さん「無痛でお願いします。」



そらもうどきっぱりと。今日はこれだけ言いに来ましたみたいな。



そらそうだ。前回は難産も難産。実に40時間もの陣痛に耐え、足掛け3日でへろっへろになりながら生んだわけです。



そら無理もない。




と。




先生「無痛はあくまでもオプションとお考えください。微弱陣痛になる可能性もありますし、そうなると促進剤使用する可能性も出てきます。あくまでも安全に産むということがゴールですから。お兄ちゃんの時が大変だったとはいえ、無事に生まれて、こうして元気に育っているわけですから。無痛分娩にもリスクはあるわけで、その辺りこれからよく勉強していただいて、考えていきましょう」




ほっほー。あちきちょっと感心しちまいましたよ。


無痛を売りにしている金の権化みたいな産院かと思ってたわけです。


無痛を否定するわけではないけど、礼賛するわけでもない。あくまでもオプションだと。


これは大変共感できました。



でも帰りに奥さんは、



奥さん「絶対無痛。もう陣痛何時間とか絶対耐えらんない。



そんな多分4W。

奥さん妊婦と思しき状態なわけですが。


いやまだ検診行ってみないことには白か黒かわかったもんじゃないので非常に宙ぶらりん。




とはいえ。



奥さん超頻尿。トイレ行った1分後にやっぱも1回とか言って行ってるし。


夜中に突然起きてきて、


奥さん「お腹すいちゃって眠れないんだけど食べていいかな。」



普段こんなことぜーったいないのでまあ育ってますわな。我が子。




木曜が待ち遠しいですね。





そんなあちきは今日母が病院に行くので付き添ってきました。



なんでも大腸に腫瘍があるらしく。


先週内視鏡で検査したのでその結果を聞きに。




ま、癌じゃないかと。


でも生検もせずに内視鏡で切ると。


生検することで炎症起こして切れなくなることもあるので。




ってーことで9月に1週間入院ってことになりますが、9月13日からではいかがでしょうかと先生。





んーと。




あちき「先生1週間ずれせませんかね。ちと16から旅行に行く予定なので


母「そうね。旅行じゃしょうがないわね。お母さんもあなたいてくれた方がいいもの」


先生、旅行ですか??とかいう顔しちゃってますよ。ですよねー、癌かもしんないって時ですもんねー。


母「あらK(奥さん)さんの誕生日だったかしら」


あちき「え?息子の誕生日をお忘れで?」


母「あらぁ、そういえばそうね。」


話し終わりましたか?みたいな顔になっちゃってる先生。



ま、能天気な親子なわけで。




いやしかし病院づいてるな。