【(^_^)】地球のうた【━━━━━━━━━━━━━━━━━】
            [特性活かし]

  第三章:どんな製品があるの?

  『特性を 活かし広める グリーンプラ』(yukila)


  今回の期末試験代わりのレポートの題材が実はこれでした。と
 いっても、その後読んだ本で、ああ、ちょっと偏っていたなぁと
 思いましたが。


  第四回となる今回はグリーンプラ、すなわち生分解性プラスチ
 ックがどういうところで使われているかを一緒に知ってください。
 というわけで、今までのバックナンバーはこちら。

 序 章:まず知ろう
  → http://ameblo.jp/yk08-blog/entry-10015584091.html


 第一章:何から作るの?
  → http://ameblo.jp/yk08-blog/entry-10015605716.html


 第二章:どうやって作るの?
  → http://ameblo.jp/yk08-blog/entry-10015653665.html


 参考の本
  → http://ameblo.jp/yk08-blog/entry-10015654888.html



  【まずフィルム系】
  今回はどんな製品があるのか?消費者に届く商品として存在す
 る製品を見てみましょう。まぁ、有名どころでゴミ袋ですね。中
 には序章で紹介したでんぷん配合のものもあるようですが、生分
 解性プラスチックのゴミ袋もあります。


  特にコンポスト化、つまり生ゴミなどを微生物に分解してもら
 って肥料にする場合、この生分解性プラスチックだとゴミ袋から
 出さなくても分解してもらえるのが嬉しいですね。


  普通のプラスチックだと半永久的に分解されませんから、中の
 ゴミの分解も遅くなりますし袋も残ります。生分解性プラスチッ
 クなら、そのままで一緒に分解されてしまうわけですね。


  あとは、同じフィルム系として農業のマルチフィルムです。畑
 などに張ってある黒いフィルムのことだと思います。あれは、作
 物の収穫が終わった後、取り外さなければいけません。


  生分解性プラスチックだとそのまま畑にすきこめば勝手に分解
 されるというわけですね。また、取り外した後のゴミも出ないの
 で、ゴミ問題はもちろん。農家や自治体が負担する処理費用も削
 減可能と言うことです。


  【やっぱり釣り系】

  環境的に注目したいのは釣りの糸やワームなどの疑似餌です。
 川や海で鳥や魚が釣り糸に絡まって死んでしまう、そういう悲し
 い話を聞いたことはありませんか?


  釣りをすると糸が絡まって疑似餌や糸が回収できないところに
 取り残されることも多いようです。取り残された疑似餌や糸は湖
 の底などに溜まって回収は経済的にも大変なことです。むろん、
 生き物たちを傷つけたりもします。


  これを生分解性プラスチックに換えることで、例え湖なんかに
 残っても生き物を傷つけたり、自然の中にずっと残ったりしない
 ようにできます。


  【特性を活かせ!】

  あとは、以前書かせていただいた車の中の部品や電池のパック、
 食器類、ハブラシ、筆記用具、他には魚の箱(漁港などにある箱)
 などがあります。面白い例をいくつかあげて見ましょう。さすが
 に全部はあげきれませんから。


  例えば、生分解性プラスチックの中にはお湯くらいの熱で「く
 にゃ」となってしまう軟弱者がいます。むろん、こんなものを使
 ってお弁当箱は作れません。電子レンジでチンできませんので。


  しかし、この特性を活かす方法でこの生分解性プラスチックは
 用いられています。まずはハブラシ!歯磨きに使いますね。でも、
 手の不自由な方や、極端に握力の弱い方は歯ブラシを持てますか?


  そうです。そこにこの特性を活かしました。お湯につけて形を
 変えられるので、使う方が一番持ちやすい形に変えて、ハミガキ
 できるのです。



  あとは、自分で作るペンというのがあります。お湯で粘土の様
 にした生分解性プラスチックを使って自由に作ってしまうのです。
 もちろん、何度でお湯につけて形を変えられるので、楽しみもい
 っぱいです。


  【欠点?】

  このように、今は環境意識やその特徴を用いた方向で使われて
 います。ではどうして、いっぱいゴミとして出ているペットボト
 ルや食品トレーは生分解性プラスチックにならないのか?なった
 ら、ゴミ問題も解決しそうです。でもほとんどありません。どう
 してでしょう?


  それは、やはり高いからです。価格というのは需要に大きく関
 わります。生分解性プラスチックの大きな問題でもある価格。普
 通のプラスチックの数倍もします。需要が少なくその分、高くな
 ってしまうのです。


  皆さんは150円の飲み物と300円の飲み物、どちらを買い
 ますか?一般的には安いほうですよね。例え1人が環境に良いか
 ら買う!と思っていてもそれだけでは企業は動けません。


  生分解性プラスチックのボトルをつくる工場を動かさなければ
 ならないですし、働く方々のお給料も用意しなければならないの
 ですから。


  【性能的欠点】

  また、釣り糸などは従来の釣り糸に比べ伸びてしまう欠点があ
 ります。これは釣りに関してはとても重要だそうです。魚が引っ
 張ったときなどの間隔にズレが生じるからだそうです。


  【しかし、欠点は】

  このように、生分解性プラスチックにはまだまだ欠点もありま
 す。でも、価格はいろいろな方の努力で少しずつ有名になったこ
 とで昔は従来のプラスチックの5倍とかだったのが、今は3倍に
 まで下がりました。


  ハブラシに使われているもの以外のものでも熱に弱い欠点もあ
 るのですが、それも少しずつ改善されています。電池のパックは
 企業努力により、従来の商品と値段が変わらずに販売されていま
 す。


  どんな製品にも言えることですが、生分解性プラスチックも開
 発はもちろん、広めたり、販売したりするのにも多くの方が頑張
 っていることや、それでも、まだ、問題があること。そして、そ
 れもどんどん改善されていっていること。今回はそれが重要なこ
 とかと思います。


  今回は生分解性プラスチックの製品例と今後の課題についてで
 した。


  良いものだからと言ってすぐには製品化できないものなんです
 ね。さて、次回は、おっと、ネタ切れです。どうしましょう。お
 おっ!第1回に使おうと思って使い忘れていた従来のプラスチッ
 クの話がありました。次回はそれにしようかと思います。




 初出:yukilaの雑記帳
    http://www.mag2.com/m/0000156653.html